一体どこから運ばれてきたのか…平成になって山あいで発見された『巨石群』5千年前に使われたその目的は
岐阜県下呂市には、謎に包まれた「巨石群」があります。この巨石群は、5000年前にこの場所に運ばれ、暦を読むための天文台として使用されていたといわれています。
■平成になり山あいで発見…神秘に満ちた巨石群に惹かれ24年間調査を続ける女性
岐阜県下呂市金山町の山あいに突然現れる巨大な「金山巨石群(岩屋岩陰遺跡)」は、平成になるまでは森の中に隠れていて、その存在は知られていませんでした。
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調査員の徳田紫穂さんは、太陽を観測するための機能があるというこの巨石群を、24年間調査しています。
調査員の徳田紫穂さん:
「私が24年前に写真を撮ったのがここに差し込んだ光。(岩と岩の)間に太陽が沈むのが、冬の120日間。その光に感動してそこから調査が始まった」
徳田さんは巨石を「縄文時代のカレンダー」と説明し、岩のすき間から差し込む光の位置や形を観測することで、「うるう年」までわかるといいます。
■5000年前にこの場所に運ばれたか…神秘に満ちた謎の巨石群
表面には観測の際につけたとみられる傷もあります。これによって「夏至」なども見極められたのではないかといわれています。
徳田さん:
「もともとここにあった石じゃないってことは分かっているんです。どこからか移動してきているって」
5000年前にエジプトではピラミッドがあり、ヨーロッパではストーンサークルで太陽と星の動きを見られていることをあげ、「これらの岩が運ばれてきてもおかしくない」と徳田さんはいいます。
神秘に満ちた下呂の巨石ミステリーです。