アメリカの製薬大手・ファイザーは、5歳から11歳を対象にしたコロナワクチンの治験をした結果、通常の3分の1の量の投与で十分な効果があると発表しました。

 5歳から11歳へとワクチン接種の対象を広げる動きについて、あいち小児保健医療総合センターの伊藤健太先生に話を伺いました。

 伊藤先生は「子供の感染者数が増加していることにより、重症者数も相対的に増加している。今回の治験では、通常の3分の1のワクチン量で十分な抗体ができることが分かった。予防効果は高いといえる」と話します。

 今回、ファイザー社は約2200人に治験をして、副反応は16歳~25歳と比べて強くはないそうです。ただ、2200人程度と数が多くないため、多くの人に接種した場合にどれくらいの副反応が起きるかは分からず、注意が必要だということです。

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 実際に日本で行われることになれば、以下のようなメリット・デメリットが考えられます。

<メリット>
・本人がコロナから守られる
・家族・学校・保育施設など、周りへの感染拡大を予防できる

<デメリット>
・比較的高頻度で発熱などの副反応がみられる
・非常にまれに軽度の心筋炎がみられる(100万回に3~17例)

 こうしたメリット・デメリットのバランスを見て、本人や家族が納得して接種をしてほしいとしています。