「10.8決戦」では脱臼するほど激しいプレー…中日が監督就任要請の立浪和義氏 プロ野球での軌跡
中日ドラゴンズは、今季限りで契約が切れる与田剛監督にかわり、「ミスタードラゴンズ」立浪和義さんに来季の監督の就任を要請しました。
立浪和義さんは、1987年ドラフト1位でPL学園からドラゴンズに入団。
立浪さん(1987年):
「僕は体が小さいですから、根性と気迫では誰にも負けないような選手になりたいと思っています」
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セ・リーグ史上3人目となる高卒ルーキーでの開幕スタメン。初ヒットはツーベース。この年、ゴールデングラブ賞も受賞。
そして1994年の「10.8」決戦。
最終試合までもつれた巨人との優勝を賭けた大一番では、左肩を脱臼するほど激しいヘッドスライディングも…。
立浪さん(当時):
「勝ったら優勝ですからね、すごく気合いも入っていたし、無我夢中で」
そして2003年には、史上30人目の2000本安打を達成。2005年にはプロ野球新記録となる450本の二塁打。
2009年、本拠地で迎えた最後の打席は…。
(実況)
「ぐんぐん伸びる、右中間!右中間!通算2480安打、しかも487本目!プロ野球史に光り輝く、日本最高記録更新のツーベースヒット!」
立浪さん(引退の言葉):
「たくさんのことを学び、たくさんのことを勉強し、一回りもニ回りも大きくなって帰ってきたいと思います」
この年、ファンに愛されたミスタードラゴンズが惜しまれつつ現役を引退。そして2019年には、平成最後の「野球殿堂入り」。
引退後、野球評論家を続ける一方で、今年の春季キャンプでは臨時打撃コーチに就任。再び現場復帰の期待が高まっていました。
立浪さんは先週、ドラフト会議を前に、来シーズンの補強のポイントについて、こう話していました。
立浪さん:
「長打力のある野手ですよね。可能性を秘めた選手を獲っておかないと」
1位指名した上武大学のブライト健太選手については…。
立浪さん:
「タイミングの間というのは教えられるものじゃないですから。即戦力といわれればどうかは分からないんですけども、鍛えればすごい選手になる可能性は秘めていると思います」