私たちの生活とは切っても切り離せない原油の価格が高騰し、あらゆる影響がでています。

 飛行機は、燃油サーチャージが既に上昇していて、10月と11月の発券分では1.5倍から2倍近く上がっています。10月の燃料相場が反映される来年2月以降は、さらに値上げの可能性もあります。

 電力会社は、燃料の価格変動を毎月の電気代に反映させています。中部電力ミライズによりますと、電気代は9月から3か月連続で上昇していて、10月から11月にかけ、1か月あたりの電気料金は、平均的な家庭で133円値上がりするということです。

 クリーニング店でも、ボイラーの燃料代やハンガー、洋服にかけるビニールの資材が原油高騰で値上がりします。

 食卓への影響も予想されます。船の燃料代や魚のエサの輸送費が、魚の価格に上乗せされる可能性があります。

 また野菜・果物は、ハウス栽培の暖房設備に最も多く使われているのが重油ボイラーで、原油価格の高騰は打撃です。このためトマトやナス、レタスなど様々な野菜に影響します。

 果物は特にイチゴ、クリスマスケーキも値上がりするかもしれません。

 納豆も容器のほとんどが石油由来で、原料の大豆を蒸すときに使われるボイラーの燃料にも石油が使われるため、値上がりするのではとみられています。

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 これ以外にも、石油由来の資材の値上げ、輸送コストの増加で、多くの食品に影響が及びそうです。