新型コロナの後遺症について、新しいことが徐々に分かってきました。

 アメリカやイギリスでは、感染してから28日が経っても何らかの症状が残っていた場合「後遺症」としています。

 一方、日本ではまだ明確な定義が無いのが現状で、感染後1カ月以上症状が続くことがあり、それが「後遺症」と呼ばれています。

 後遺症は嗅覚障害、味覚障害、脱毛のほか、全身症状として倦怠感や関節痛、しびれ。呼吸器系の症状では咳や息苦しさ、胸の痛みなどがあります。

 また精神神経への症状で記憶障害や不眠、頭痛や抑うつなどがあげられます。

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 10月に国立国際医療研究センターが出した最新の報告によりますと、軽症であっても後遺症は稀なことではなく、感染から半年たっても4人に1人が後遺症に悩まされているという結果が出ました。

 また嗅覚障害や味覚障害は、若い世代でさらに「やせ型」ほど出やすい傾向にあるとされています。

 男性よりも女性のほうが出やすいことも判明し、脱毛は3倍、倦怠感は2倍だということです。

 後遺症が残る原因についてはまだ詳しく解明されておらず、基本的には時間と共に消えていくと考えられています。

 後遺症を回避するには、新型コロナに感染しないようにするしかないため、基本的な対策を改めて徹底することが重要です。