東京オリンピック・パラリンピックで活躍した愛知県ゆかりの選手に8日、県から「スポーツ顕彰」が贈られました。

 一堂に集まった愛知のアスリートに、大活躍の1年を「漢字一文字」で振り返ってもらいました。

 今年1年、優れた成績を収めたアスリートに贈られる「愛知県スポーツ顕彰」。今年は東京オリンピック・パラリンピックで活躍した愛知県ゆかりの選手95人に、「愛知県スポーツ栄誉賞」などが贈られました。

 女子ソフトボールで金メダルを獲得し、愛知県スポーツ栄誉賞を受賞した、名古屋市出身の後藤希友投手。東京オリンピックでは5試合に登板し無失点、22の三振を奪うなど「神リリーフ」で、日本の金メダルに大きく貢献しました。

 そんな後藤投手が悩みに悩んだ末、選んだ今年の漢字は『飛』。

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後藤投手:
「飛躍の一年ということで。今年1年、たくさん色んな経験をさせていただいて、私自身も個人としてすごく良い成績を残せた1年でしたし、金メダルを獲らせていただけたので。先輩方がそれでいいよって後押ししてくださったので、飛躍の一年の『飛』にしました」

 後藤投手の先輩、同じトヨタ自動車所属の渥美万奈選手は『集』。

渥美選手:
「集大成の『集』ということで。オリンピックを目指してソフトボールをずっとやってきたので」

 集大成で臨んだオリンピック。決勝・アメリカ戦での超ファインプレーでチームを救いました。

渥美選手:
「ソフトボールを始めて二十何年やってるんですけど、その中で本当に夢であったオリンピックに集大成を持っていけたという自分の思いを。次のオリンピックはソフトボールがないので、その次にもう一度復活できるように、私たちができることを尽力してやっていきたいと思います」

 アーチェリー団体で銅メダルを獲得した、あま市出身の武藤弘樹選手は『夢』。

武藤選手:
「夢の舞台に立たせてもらったというのがまず一番。そこでメダルを取ったという夢を叶えたのも一つ。でも逆に銅メダルだったからこそ、もう1つ別の夢が見えた1年だったので」

 女子テコンドーで5位入賞した瀬戸市出身の山田美諭選手は、コロナ禍でのオリンピックで感じたという『温』。

山田選手:
「『温(ぬくもり)』です。無観客試合ではあったんですけど、SNSを通してたくさんの方がメッセージをくださったりとか、今までにはないくらい多くの方に応援してもらえたこととか、いろんな人の温かさに触れた1年だったなと思います」

 そして、女子バスケットボールで史上初の銀メダルを獲得した豊橋市出身の高田真希選手は『肉』。

高田選手:
「普通じゃ面白くないなと思いながら、今年の漢字は『肉』です。身体が資本なので、お肉でほぼ出来上がった体でがんばりました」

 実は高田選手、チームメイトと行きつけの焼肉店で時には3人で5キロを平らげるほどのお肉好き。お肉パワーで銀メダル獲得につなげていました。

高田選手:
「オリンピックが終わった後もたくさんの方がお祝いしてくださって、たくさんの方にご馳走になったりしたので、これからもがんばってお肉を食べてパワーをつけたいと思います」