北京五輪まで1か月とあと少し。愛知県一宮市出身の芳家里菜(よしか・りな)選手は、競技から食事までつきっきりでサポートしてくれる姉と二人三脚で、初めてのオリンピックを目指します。

 派手な空中技に、障害物の上でも華麗にターン。技の難易度や正確性を競い合うスノーボード「スロープスタイル」。愛知県一宮市出身の北京オリンピック代表候補、芳家里菜選手です。

【画像で見る】スノーボード・スロープスタイル芳家里菜 姉と二人三脚で目指す金メダル

芳家選手:
「(北京)オリンピックに出場して、オリンピックで金メダル目指してがんばります」

 1年の半分は海外で過ごす芳家選手。オフシーズン、国内では岐阜県羽島市の屋内施設で技を磨きました。

 練習は姉・裕里さん(ゆうり・25)といつも一緒。

芳家選手:
「いつも二人で来ます。滑る時は一緒に滑って、きょう何する?みたいな。一本一本、『今のこうやって直したほうがいい』というのがわかるので、すごくありがたいです。改善しやすいですね」

 小学2年のとき、スノーボードを始めた芳家選手。最初は「ハーフパイプ」の選手でしたが、中学3年のとき「スロープスタイル」の全日本選手権で優勝。

 これをきっかけに転向し、去年アメリカでの国際大会でも優勝。国内強化指定選手に選ばれ、オリンピックを目指せるところまで来ました。

 芳家選手の食事は、姉の裕里さんがサポート。

姉の裕里さん:
「去年あたりにスポーツフードアドバイザーっていう資格を取って。食事面って今までおろそかに好きなものを食べてとかやっていたんですけど、(妹の)パフォーマンスを上げるには、プラスになるんだったらやってみようかなと」

 遠征の時は、特に食事がおろそかになりやすいため、日ごろから裕里さんが栄養バランスを考えています。

姉の裕里さん:
「好き嫌いが多いので、私がおいしいと思っても(妹が)『食べられない』みたいなのが多いです」

芳家選手:
「乳製品と緑黄色野菜が基本食べられないですね。牛乳がダメですね。全くダメです。(作る人が)一番面倒くさいのは卵が好きじゃないことですね」

 この日のメニューは、雑穀米を使った肉巻きおにぎりとポテトサラダ、そして豆腐やしいたけ、人参がたっぷり入った炒め物など5品。

 オリンピック出場の夢を妹に託しています。

姉・裕里さん:
「私もずっと目指していたものだったのでオリンピックってものは、里菜(五輪に)が向かっているなら全力でサポートしたいなって思いが強いですし、一緒にがんばっていきたいなって思いが強いです」

芳家選手:
「(料理を)これだけサポートしてもらっているから、作ってくれたらその分スノーボードの方で私はがんばります」

 姉と二人三脚で初めてのオリンピックを目指します。

芳家選手:
「スノーボードができる環境をむちゃくちゃ作ってもらっているので、恩返ししたいなって。オリンピックに出場して、オリンピックで金メダル目指してがんばります」