春の七草は“ラップで覚える”…七草をこよなく愛する『農系ラッパーMC G』生産者として2万パックを出荷
お正月が過ぎた頃に、正月料理で疲れた胃を休めるものとして食べる「七草がゆ」。春の七草が入った「七草がゆ」を食べると、1年を無病息災で過ごせるといわれています。その春の七草を探しにいくと、七草をこよなく愛する農系ラッパーの男性に会いました。
■春の七草を求め…収穫のために愛知県豊田市の松平地区へ
愛知県で、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの「春の七草」を収穫できる所がないか、「名古屋市中央卸売市場」で聞きました。
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卸業者の担当者:
「(豊田の)松平地区で安藤さんって方が…。その方は、七草全部を作られている」
七草すべてを作っている農家さんがいるとのことで、愛知県豊田市・松平地区に向かうと、畑で作業をしていた農家の安藤源さんに会うことができました。
松平地区は、山から豊富な水が湧き出ることから、山野草の生育にピッタリの土地で、安藤さんを中心に数軒の農家が七草全てを育てているといいます。
七草生産農家の安藤さん:
「これがゴギョウですね。」
道端や土手などにも生える、形がかわいい「ゴギョウ」は、表面にうっすら毛が生えているのが特徴。
そして、仏様のハスの台座に似ていることから名づけられた「ホトケノザ」に、「セリ」。ぺんぺん草の名でも親しまれている「ナズナ」の収穫をさせていただきます。さらに…。
安藤さん:
「これが七草でいうところのスズナ・スズシロっていう、カブとダイコンですね」
カブの「スズナ」は、畑から簡単に抜くことができました。そして、ダイコンの「スズシロ」に、「ハコベラ」を収穫して、七草すべての収穫完了です。
■七草の魅力をもっと広めたい…ナナクサラップを配信する農系ラッパーの男性
七草を生産している安藤さんは、JAあいち豊田のセリ・七草部会全体の約7割を占める2万パックを出荷しています。安藤さんに、七草の簡単な覚え方を聞くと…。
安藤さん:
「歌で覚えるんですよ。最近だとラップ。私、ラッパーなんです」
♪「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ wassap? wassap?」♪「畑の隙間が俺らのghetto 野菜とりこぼした肥料分をget 皆は呼ぶ『お前らは雑草』と 頭出せば引き抜かれthe end」。
安藤さんは、もっと七草の魅力を知ってほしいと、「農系ラッパー MC G」という名でラッパーとしても活動。学生時代のバンド経験を元に「NANAXXA RAP(ナナクサラップ)」を作成し、音楽ストリーミングサービス「Spotify」などで配信しているといいます。
春の七草を収穫に行くと、七草をこよなく愛するラッパーの男性に出会えました。