店主「今さら後戻りできない…」コーヒー1杯400円で140種類から無料で選べる“圧巻のモーニング”
岐阜県大垣市に、圧巻のモーニングを提供する喫茶店があります。コーヒー1杯の値段で、無料で選べるモーニングの数は140種類です。開店当初のメニューは2種類でしたが、店主が気付いたのは「客が食べたいものを出せばまた来てくれる」という方程式でした。
■しょうが焼きからラーメンまで常時140種類…1杯400円のコーヒーに無料で付くモーニング
岐阜県大垣市の「カフェ待夢(タイム)」は、1日中提供している「モーニングセット」で人気の喫茶店です。「モーニング」といえば、ドリンク1杯の値段で、トーストなどが無料で食べられるセットが一般的ですが…。
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女性客:
「しょうが焼き」
男性客:
「エビカツバーガー」
別の男性客:
「明太クリームコロッケのカレー。色々選べるので楽しいです」
この店では、コーヒー1杯(400円)を注文すると、グラタンに豚骨ラーメン、コロッケをトッピングしたカレーなど、「モーニング」の域を超えたメニューが“実質タダ”で食べることができます。
店を切り盛りするオーナーの古田恵一さん(49)は、店の営業時間の朝6時から夜7時まで「モーニング」を作っています。
スタッフ:
「オーダー入ります、ナポリタン、オムライス、焼きそば定食です」
その後も、「Cランチ」、「カキフライ定食」、「チーズバーガー」、「豚汁うどん」と厨房には次々と注文が。2つとして同じ注文はありません。一体メニューはいくつあるのでしょうか。
オーナーの古田さん:
「種類は日本一だと思っている。140種類くらい。バイトの子も覚えていないくらい」
常時140種類のモーニングは、すべて古田さんが1人で調理。ドリンクとセットの「モーニングメニュー」として提供しています。
■トロッと感と粘りがクセになる…激レアメニュー「納豆マヨトースト」とは
古田さんが「自分で考えたメニューだから、もちろん全て覚えている」と話す140種類のメニュー。その中でも、ほとんど注文が無いものもあるといいます。
古田さん:
「『納豆マヨトースト』。半年に一回くらいしか出ない。おいしいと思うんですけど、まるっきり」
店を手伝っている娘さんに聞いてみると…。
長女:
「(納豆マヨトーストは)知らない…」
激レアメニューといえる「納豆マヨトースト」を半年ぶりに作ってもらいました。想像していた通りの見た目ですが、トーストのサクッと感とマヨネーズ納豆のトロッと感が意外にあう、クセになる味です。140種類もあるからこそ、メニューの中には隠れた逸品が埋もれていました。
■「食べたいものを出せばまた来てくれる」…メニュー2種類が気付けば140種類に
コーヒー1杯の値段でいろいろ選べる「モーニング」。なぜメニューは、140種類にまで増えたのでしょうか。
古田さん:
「最初は2種類だけだった。1キロ範囲にお店が5店舗くらいありまして、2種類では戦い抜けなかった。常連が『ハンバーガー出しているお店は(まわりに)ないわよ』と…」
常連客のアドバイスやリクエストに応えるうちに、気が付けばメニューは140種類に…。正直、増やしすぎたとは思わないのでしょうか。
古田さん:
「思っていますけど、今さら後戻りできない。食べたいものを出せば、また来てくださるだろうと。それの繰り返しですね」
岐阜県大垣市直江町にある「カフェ待夢」は、膨大なメニューの中から、おいしい料理を探す楽しさがあるお店です。