気分をアゲる“一瞬の沈黙”…絶対守護神・岩瀬仁紀さんが「好きだった球場」は?違いはスタンドの雰囲気
東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』に1月26日、野球解説者の岩瀬仁紀さんが出演し、2月1日から始まったキャンプで注目する投手について、梅津晃大の名前を挙げた。
梅津投手について岩瀬さんは「顔もいいし、投げるボールもいい。エース級になってもおかしくない。頑張ってほしい」とエールを送ったが、梅津投手は2020年の延長10回を無失点に抑えた試合以来、ケガなどもあって本来の力が出せていない。
岩瀬さんはボールのコントロールが大きく外れることがあると指摘し、「イップス」の可能性についても言及した。
コントロールについては、試合でランナーやカウントなど、様々な状況に応じたものを身につけていくことが必要で「自分を機械化できることが一番」と話した。
岩瀬さん自身は「極めることはできなかった」と振り返るが、残した実績を見れば、極めるところまで近づいていたことはわかる。しかしその岩瀬さんでも、球場によって得手不得手があったという。
苦手な球場として挙げたのが「横浜スタジアム」だ。岩瀬さんは「ブルペンの形がスタンドの形に沿って斜めになっているので投げにくかった。マウンドに立ったときにホームが遠く見えた」と話し、ランナーを出したときのスタンドの雰囲気も投げづらかったという。
投げやすかった球場には「甲子園」を挙げた。岩瀬さんは「最初は嫌だったが結果がついてくると、ピッチャー交代のアナウンスがあった時に、スタンドが一瞬シーンとなる」と話し、その状況が「自分が優位に立ったことがわかった」と気持ちよくマウンドに立てていたそうだ。
相手チームのファンに「岩瀬が出てきたら、もう駄目だ。打てない」と思わせる一瞬の沈黙。これが『絶対守護神』を気持ちよくマウンドに送る演出に一役買っていた。
熱烈なファンが多いのは、阪神も横浜も大きく違わないように思えるが、マウンドに立つ投手は、スタンドから伝わってくる微妙な雰囲気の違いを感じ取っているようだ。