ある芸人を追ったドキュメンタリー映画が名古屋で公開され満席に。「テレビで会えない芸人」とは…。

 12日の名古屋シネマテーク。ミニシアターに大勢の人が…。満席の初日となったのは、ある1人の芸人を追ったドキュメンタリー映画です。タイトルは「テレビで会えない芸人」。

松元さん:
「私のやっている内容は、ほとんどテレビで放送できないものばかりですよ」

「芸人というのはな、他の人が言えないことを代わりに言ってやるやつが芸人と言ってたんだ。お前を芸人と呼ぶ」

【画像で見る】なぜ彼はテレビから去ったのか?…ドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』

「原発がね、安全だというなら公共の施設のド真ん中にもってきてください」

 かつては社会風刺のコント集団に所属しテレビで活躍しながらも、活動の場を舞台へと移した芸人・松元ヒロ。

松元さん:
「本当は最初の頃は、やっぱテレビに出たい一心で最初やった自分がいたからね」

「春と秋とライブやって、チケットは今ほぼ完売ですよ」

 なぜ彼はテレビから去ったのか?そしてなぜテレビは彼を手放したのか?

観客:
「すごいよかったです」

「感動したっていうか、よくあれが撮れたなと思いました」

「ところどころ泣いちゃうんです。なんで泣いちゃうかわからないんですけど」

 鹿児島テレビが制作したこのドキュメンタリー映画、地元での先行上映でも350人が詰めかけ満席に、東京でもヒットしています。

 プロデューサーの四元良隆さんはこの現象について…。

鹿児島テレビ プロデューサー四元さん:
「(ヒットは)予測はしていませんでした。1つは松元ヒロさんという芸人さんの魅力なんじゃないかないうのと、テレビだったり今の世の中を見るということがテーマのドキュメンタリーなので、今の世の中生きづらいとか、色んなことを思いながら何かのきっかけで知って、『見てみたい』って思ってくれたんじゃないかなと思います」

 生き方と笑いの哲学からいまの世の中が見えてくるドキュメンタリー「テレビで会えない芸人」は、3月4日まで千種区の「名古屋シネマテーク」で公開されています。