地元の農家が出荷できない野菜を格安販売…市役所にスマホで決済できる『シェア冷蔵庫』食品ロスの削減図る
まだ食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」が社会問題となっています。愛知県の日進市役所に設置された「シェア冷蔵庫」では、地元の農家が生産した野菜の中で、規格外などの理由で出荷できなかったものを格安に販売しています。
■気軽に野菜をシェア…規格外の野菜を格安に販売
愛知県の日進市役所北庁舎の入口に、ガラス張りの冷蔵庫が設置されています。訪れた人は、スマホをかざし、中に入っていた野菜を取り出しました。
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2021年11月にスタートした「シェア冷蔵庫」(2月28日まで設置予定)は、地元の農家が予定より多く採れたり、規格外で出荷ができないなどの野菜を集めて、格安に販売しています。
この日は、葉に虫食いがあるチンゲン菜が1束110円。形がいびつで傷がついたカブは1個110円。
他にも大きさが不ぞろいな海老芋(1袋220円)や、採れすぎてしまった「サニーレタス」(1袋110円)など、15種類以上の野菜が並んでいます。
利用者は事前にスマートフォンで登録し、冷蔵庫の隣に設置されたタブレットで欲しい商品をタッチ。スマートフォンに表示されたQRコードをかざして決済すると野菜を受け取ることができます。
女性客:
「新鮮なものが安く手に入るのはビックリ」
他の女性客:
「安い、それも地元の方が作っているお野菜だからよりうれしい。採れたてが食べられるって幸せ」
この冷蔵庫は、食品ロス”ゼロ“を目指すベンチャー企業「どんぐりピット」が開発しました。今後は東海地方をはじめ、全国に設置を進めていくということです。