コロナ禍のため、多くの大学でオンラインでの授業をするようになりましたが、この春からはどうなるのでしょうか。東海3県の主要な大学の授業について取材しました。

 名古屋大学は、前期の授業では対面授業が7割、オンライン授業が3割になるとしています。

 岐阜大学では、原則対面授業とするそうです。昨年度の途中から、オンライン授業から対面授業に戻していて、新年度も同じ方針で授業を行うということです。

 三重大学は、昨年度から対面授業に戻していて、この春からも一部を除きほとんどを対面授業で行うとしています。

 一方、文科省も3月22日付で、全国の大学に対して対面授業を行うよう求める通知を出しています。通知の中で「直接の対面による学生同士や学生と教職員の間の人的な交流も重要な要素」としています。

 文科省の調査によると、去年4月〜12月の間に大学を中退した人は2万9733人に上ります。そのうち、最も多かった中退の理由が「学生生活不適応・修学意欲低下」というもの。

 この理由について文科省は、オンライン授業などでキャンパスに通う機会が十分になく、人との交流が持てないと感じる学生がいたためと分析しています。

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