“野党共闘”は実現せず…参院選『保守王国・岐阜の戦い』 複数の野党候補が自民党の現職に挑む構図に
参議院選挙は22日に公示され、東海3県では26人が立候補を届け出ました。
岐阜選挙区からは5人が立候補しました。今回は野党共闘が成立せず、複数の野党候補が自民党の現職に挑む構図です。選挙戦初日、候補者は何を訴えたのでしょうか。
18日間の選挙戦の火ぶたが切られた参議院選挙。改選数1の岐阜選挙区には、現職と新人の合わせて5人が立候補を届け出ました。
国民(新)丹野みどりさん:
「私が今挑んでいる戦いは、とてつもなく大きなものです。岐阜の未来を変える歴史の1ページを、皆さんと共に刻みたい」
自民党の牙城を崩そうと力強く訴えたのは、国民民主党の新人・丹野みどりさん(48)。現在はフリーアナウンサーとして活動しています。過去には名古屋の民放で夕方のニュースを担当していたこともあり、安定感のある演説で聴衆にメッセージを届けます。
Q.最も訴えたいことは?
丹野さん:
「日本の給料を上げること。26年間も国が成長できていない、賃金が上がっていないことが、教育の問題、格差の問題、年金の問題、少子化の問題、すべての元凶です」
7/10投開票…参院選18日間の舌戦始まる 街で聞いた『有権者の関心事』物価高や景気・雇用政策等挙がる
岐阜選挙区は過去2回、野党が候補者を一本化して自民に挑む構図でしたが、今回は足並みがそろわず実現しませんでした。
丹野さん:
「岐阜県は保守王国と呼ばれていてずっと変わっていかない。これを変えていきたいという思いは全く共通でございます。ここに関しては皆さんと力を合わせて、何とか風穴を開けていきたい」
選挙戦初日、ウクレレを片手に岐阜市内を回ったのは、共産党の新人・三尾圭司さん(45)です。
共産(新)三尾圭司さん:
「今回の参院選、改めて平和のありがたみをしっかりかみしめながら、大人全員で立ち上がって子供たちを守っていこう」
過去2回、候補者の擁立を見送った共産党。今回は独自候補を擁立して選挙戦に挑みます。
三尾さん:
「我々共産党ひとつで戦っていくことはなかなか大変なこともありますが、ただ我々はずっとこの100年何もぶれずに訴え続けてきたことを、私はバトンを引き継いで、それをまた次の世代に引き継いでいくというのが使命だと思っている」
三尾候補が最も訴えたいことは…。
三尾さん:
「子供たちを本気で守っていくとか、ちゃんと自分も大事だし周りの人も大事にしようねとしっかりと伝えていくことが、平和を引き継ぐ大人の務めだと思う」
一方、自民党・現職の出陣式では、野田聖子大臣をはじめ、大物議員の姿が…。
選挙戦初日から強固な組織力を見せつけたのは、自民党の現職・渡辺猛之さん(54)。
自民(現)渡辺猛之さん:
「コロナの先の未来へ、ウクライナの先の未来へ、より強い、より安全安心な岐阜県、そして日本を作ってまいりましょう」
国交副大臣や2期12年の実績を訴え、3選を目指す渡辺さんに選挙戦で最も訴えたいことを聞きました。
渡辺さん:
「生命と暮らしを守る。未知のウイルスから、災害から、他国の脅威から、生命と暮らしを守る。政治は結果を残していくということが大事ですので、私の考えを訴え、そして必ずそれを結果につなげていくことをご理解いただけるように頑張りたいと思います」
Q.野党が候補者を一本化しなかったことは?
渡辺さん:
「選択肢が増えることは良いことだと思うんです。どの人が本当に実行に移してくれるか、そこを有権者の方に見ていただくというのが選挙だと思います」
また、NHK党の新人・坂本雅彦さん(50)は、NHK受信料の制度改革などを訴えています。
N党(新)坂本雅彦さん:
「NHKの受信料を平等な制度に改めるように働きかける活動をしております。今回は岐阜の方々にもそういった問題を周知していければと思っております」
このほか、諸派・新人の広江めぐみさん(43)も立候補しています。