駅のホームにあるベンチの向きが変わった理由とは
日常生活で触れるさまざまなモノが、「いつの間にか」変わっていることに気がついたことはありますか?そのワケを探ると、深い事情や知られざる苦労が隠されていることも。
今回は、角度や向きを変えて成功したモノを紹介します。
駅のホームにあるベンチといえば、線路に対して並行に置かれているのが一般的でした。
ところが、なんと最近ではベンチの向きを90度変え、線路に対して垂直に配置するケースが増えています。
名古屋市交通局によると、酔客がホームから線路に転落するのを防止するために、ホームベンチの向きを変更したのだそう。
酒に酔って転落する人のうち、約6割がベンチから一直線に線路へ向かっていたことが判明。それを防ぐために、ベンチの向きを90度変えるという対策が取られたのです。
可動式ホームドアの導入には1駅3.3億円がかかると言われているのに対し、ベンチの向きを変えるだけなら費用はほとんどかかりません。
2015年にJR新大阪駅で初めて導入され、現在は全国へと拡大し、多くの駅で安全対策として採用されています。
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角度を変えて大成功!15年以上のロングセラー商品
洗った食器を置いておくためのバスケット。その下にあるトレーには水が溜まりやすく、放置するとカビの原因になることもあります。
そんな悩みを解決するために角度を変えて解決したのが、無印良品の「ステンレス水切り用傾斜トレー」です。
トレーに2度の傾斜があり、キッチンのシンクに向かって水が自然に流れてくれる優れもの。水が溜まる心配がなく、キッチンを清潔に保つことができます。
発売から15年たった今でも人気が衰えないロングセラー商品です。
真逆に閉じる傘の便利な特徴とは?
東京自由が丘にある傘専門店『Waterfront』。豊富なラインナップの中で大人気なのが「Sa傘(さかさ)」です。
見た目も名前もインパクトのあるこちらの傘は、その名の通り逆さに閉じる傘(=さかさ)。濡れた面が内側に入るので、自分も周囲も濡れる心配はありません。
2018年に販売を開始したSa傘は、入荷すると即完売になる大ヒット商品。傘を持つときに濡れないだけではなく、雨のシーンのことを考えたあらゆる便利さを兼ね備えています。
日頃から身近な存在にあるものも、いつの間にか角度や向きを変えて、私たちの暮らしをより安全で便利にするため進化しています。何気ない生活の中だけではなく、学校や観光施設など、多くの場所でも“いつの間にか”変わっていることが見つかるかもしれませんよ。