岐阜県高山市でシイタケを栽培して販売している会社の「栽培キット」が「節約」につながると人気を呼んでいます。

 岐阜県高山市にある「飛騨高山きのこの里」。こちらでシイタケを作っている中田さんは、全国椎茸品評会で日本一を受賞したこともあるシイタケ名人。

中田さん:
「これは『シイタケの菌床(きんしょう)』というのですが、材料は広葉樹のチップと米ぬか・ふすまを混ぜたもので作っております。全部国産で、特に飛騨産の木材が多く使われています」

 中田さんが作るシイタケ栽培の土台「菌床」を売ってほしいとの声が多く寄せられ、誰でも簡単に栽培できるようシイタケ菌を培養。

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「しいたけ栽培キット」として農家や一般家庭に販売していて、コロナ禍以降は家庭菜園が人気となり引っ張りだこに。今年2022年はまた一段と需要がアップし、2021年の倍以上も売れているということです。

中田さん:
「市販のシイタケですと1パック100グラムで200円ぐらいするんですが、これは990円です。上手くやれば1キロくらい採れるということで、1000円ぐらいはお得になるんじゃないかなと思っております」

 人気の理由は「節約」、物価高騰でさらなる注目を集めています。

 購入した人はどうやって育てているのでしょうか。岐阜市の臼井さん一家は、お風呂の隣の脱衣所で栽培していました。

臼井さん:
「窓がないので日が当たらなくて、ちょっと湿気もあってリビングからの空調でずっと暖かいので、ココが一番いいかなと思って」

 直射日光が避けられ、ある程度の湿気があるスペースであれば、1週間ほどで育つといいます。

 取材した「初めての収穫」の日は、21本を収穫。1つの栽培キットで3回の収穫ができ、確かにかなりお得といえそうです。

 このあと臼井さんは収穫したシイタケを調理。肉厚のシイタケを楽しめるよう、まるまる1個使ったピザ風の料理に仕上げました。

 自分で収穫したシイタケの味を聞いてみました。

臼井さん一家:
「自分で作っておいてなんですけど美味しいです。食感もしっかりしていますね」
「シイタケの味が濃いね。香りがフレッシュです」

 自宅で簡単に、しかも美味しいシイタケを育てられる「しいたけ栽培キット」は、説明書やトレイなどが付いて990円です。