12月の愛知県議会で条例案が可決され、11月27日が「県民の日」となりました。県の施設を無料・割引にしたりする予定で、公立学校を休みにすることも検討されていますが、全国にはどのくらい「県民の日」があるのか、47年前に制定した三重県ではどのくらい県民が知っているのかを調べました。

 大村知事は愛知県が誕生150周年を迎えたことを受け、11月27日を「あいち県民の日」とする条例案を12月議会に提出し、全会一致で可決されました。

明治時代に廃藩置県が行われ、150年前の1872年11月27日に、尾張エリアの愛知県が三河や知多エリアの額田県(ぬかたけん)を統合して、今の愛知県が誕生。

11月21日~27日までの期間を「県民ウィーク」として、県の公共施設を無料で利用できるようになったり、愛知県の魅力を発信するイベントを行う予定だということです。

当日は公立の小・中・高校を休みにすることも検討されています。ただし、親は仕事があるのに子供が休みになると困る家庭もあるという意見もあり、休みにするかどうかはこれから検討していくことになります。

 こうした県民の日は、全国では18の都道県で制定されています。例えば東京都は10月1日が「都民の日」で、上野動物園や多摩動物公園、東京都美術館などの入園・入館が無料になります。

中でも注目は埼玉県です。埼玉県では県庁を開放して特産品を販売したり、芸能人を呼んでイベントをしたり、県内をまわってもらうために私鉄の1日乗車券が発売されたりします。

また県内の施設だけでなく、例えば東京都にあるサンリオピューロランドで大人1人につき子供1人が無料になるなど、県内外46の施設が無料や割引になります。

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 東海三県では、三重県が「県民の日」を制定しています。三重県民の方が「三重県民の日」を知っているのか、現地で調査しました。

男性:
「わからないです。聞いたことがないですね。知らなかったです」

女性:
「三重県民の日は初めて聞きました。聞いたことないですね」

別の男性:
「(Q.いつだと思いますか?)『み』が3月で、『え』…?もしかして今日?」

3人組の女性:
「知らない、何それ?(Q.いつだと思いますか?)3月8日?三重だから」

聞いても知っている人が全く現れません。その中で…。

女性:
「私の妹が群馬にお嫁に行ったんですけど、『今日は群馬県民の日でお休み』ってLINEが来たことがあって、じゃあ三重県民の日もあるのって調べたことはあります。春ぐらいやったかな…(日付は)忘れた」

三重県民70人に聞いた結果、県民の日を知っている人は1人、日付まで知っている人はまさかのゼロでした。

 この結果を三重県庁に報告すると…。

Q.誰も三重県民の日を知りませんでした

三重県戦略企画部の担当者:
「そうですか…。県全体でいろいろ工夫しながら知っていただくように、これからも努力していきたいと思います。安濃津県(あのつけん)と度会県(わたらいけん)に分かれていたのが三重県になったのが4月18日ということで、この日を県民の日にしましょうと」

三重県民の日は4月18日。47年前に県政100周年を記念して制定された、由緒ある県民の日です。

三重県戦略企画部の担当者:
「2022年ですと、県民フラワープロジェクトということで県民の皆さんと一緒に花を植えて、県に来ていただいた方をもてなそうという活動を」

毎年、スポーツや食文化などテーマを決めてイベントを開いていて、2019年には三重県出身の吉田沙保里さんも参加しました。また三重県総合博物館など、県内66の施設を無料開放したということです。

三重県戦略企画部の担当者:
「なるべく県民の日を意識していただくことで、県に愛着や誇りをもっていただけるようなことで浸透していけばいいなと思っております」