徳川家康を主人公にした大河ドラマ「どうする家康」の効果で、愛知県岡崎市が活気づいています。週末には岡崎城がリニューアルオープンし、ゆかりの地を巡るバスツアーも開催されています。

(リポート)
「リニューアル翌日の岡崎城です。日曜日の午後ということもあって、多くの人で賑わっています」

およそ半年かけて改装された、徳川家康誕生の地・岡崎城。

江戸時代の城下町や岡崎の名物などが次々と映し出されるシアタールームが目を引きます。

【動画で見る】ゆかりの地巡る“ミステリーツアー”も…大河ドラマ効果で愛知・岡崎市に『家康フィーバー』週末の街賑わう

ジオラマはタブレットをかざすと町の人が暮らす様子が現れるようになっていて、デジタル技術を駆使した展示に大人も子供も興味津々の様子でした。

 岡崎城のすぐそばにある展示施設「三河武士のやかた家康館」も、「大河ドラマ館」として1年限定でリニューアルされています。

家康を演じる松本潤さんの等身大パネルは、記念撮影スポットとして人気となり、多くの人がドラマの世界観に浸っていました。

 22日は、家康ゆかりの地を巡る、趣向を凝らしたバスツアーも催されました。

岡崎市観光協会の担当者:
「今回『ミステリーツアー』ということで、皆さんが行く場所は内緒になっております」

参加当日まで目的地を知らされない「ミステリーツアー」です。この日訪れた先の1つは、徳川家の菩提寺である大樹寺(だいじゅじ)でした。

桶狭間の戦いに敗れた家康が自害しようとしたところを、住職の言葉で思い止まったとされる、家康の生涯を語るうえで欠かせない場所です。

寺の内部には、徳川家歴代将軍の位牌(いはい)など貴重な文化財が展示されています。

神奈川県から来た女性:
「すごくここに来たかったので、もうなんか感激です。連れて行っていただけるんだったら、どこでも行きたいと思っています」

岡崎市民の男性:
「2年前からフェイスブックをやり始めまして、旧跡をめぐりながら投稿していたんですけど、その仕上げとして参加させてもらいました。(盛り上がりは)良いことだと思います」

このツアーは、随時目的地を変えながら、3月中旬まで毎週実施する予定です。