2022年5月に火事で全焼した三重県いなべ市の保育園が、13日から再スタートしました。

 13日朝、子供たちの笑顔と元気な声に包まれたのは、三重県いなべ市の「笠間保育園」です。

保護者:
「ちょっとうるっときました。子供たちが楽しく元気にやっているところが、笠間保育園に戻ってきて」

 園児らにとって、およそ10カ月ぶりの登園となりました。

 2022年5月の深夜に、笠間保育園から原因不明の出火。木造平屋建ての園舎が全焼しました。

【動画で見る】園児ら約10カ月ぶりに登園…“木のぬくもり”あった園舎が全焼の保育園 仮設園舎建てられ通常保育を再開

 市によれば、10年前「木のぬくもり」をコンセプトに三重県産のスギやヒノキなどをふんだんに使ったこだわりの建物でした。

 幸い火事によるケガ人はいませんでしたが、園舎がなくなったため、通っていた0歳から6歳までの園児122人は、市内6箇所の保育園に分散して受け入れられました。

 その後、およそ3億1000万円をかけて跡地に仮設園舎を建設し、園児らのクラスは火事の前と同じにして、13日から通常保育が再開されました。

保護者ら:
「やっとという感じで、またみんなで保育園に通えるのはうれしいです」

「一緒になって過ごせる時間がすごくありがたいし、いっぱい思い出を作って欲しいなと思います」

 建物は鉄骨に変わりましたが、以前と同じ友達との再会に、園児らも喜んでいました。