名古屋市中区のカフェ「トランクコーヒーラボ」に、コーヒーの味を見極める「カッピング」という競技で日本一になったバリスタがいます。日々カッピングで鍛える理由を取材しました。

 名古屋市中区に2022年にオープンした「トランクコーヒーラボ」。

 コロンビア産やケニア産などの豆を自家焙煎して淹れる「スペシャルティコーヒー」約15種類が楽しめます。

【動画で見る】味を見極める大会で世界へ…“日本一のバリスタ”がいるコーヒー店 スペシャルティコーヒー約15種類を提供

 この店で日々行われているのが、コーヒーの味を見極める「カッピング」という競技です。3つのカップの中に、1つだけ違う豆をわずかに混ぜたコーヒーがあり、スプーンですすり、香りや味を見極めて素早く当てます。

 バリスタの石原匠真さん(26)は、わずか2分半ほどで8問全て正解しました。2022年10月に開かれたカッピングの全国大会で、初出場にもかかわらず約100人の頂点に立ったバリスタです。

トランクコーヒーの鈴木オーナー:
「(カッピングできないと)どれが美味しい、どれがまずいというのが分からないので、カッピングはコーヒーの基本なんです。その基本は毎日のように全てのスタッフがやっています」

 店で提供される「スペシャルティコーヒー」は高品質なコーヒー。その味に狂いがないよう、石原さんはじめ全スタッフが毎日カッピングで鍛えているのです。

トランクコーヒーの鈴木オーナー:
「(東海地方は)たくさんコーヒーを飲むエリアなので、『コーヒーってこんなに違いがあるんだ』とまず知っていただくことがスタートかなと思うので」

 6月に世界大会があり、石原さんは日本代表として出場する予定です。

トランクコーヒーの鈴木オーナー:
「(石原さんが)世界チャンピオンになって、名古屋だけでなく日本のコーヒー業界を、彼のような若い力が盛り上げてくれることが、すごく地域にも貢献できますし、すごく期待しています」

トランクコーヒーの石原さん:
「日本人初の優勝をとれるように、練習していこうと思っています」