東京五輪後には一時燃え尽き症候群…新たな挑戦は“二刀流” ソフトボール後藤希友「日本を背負う選手に」
東京オリンピックの金メダリスト、名古屋出身のソフトボール・後藤希友(ごとうみう)選手は、大舞台の後、一時「燃え尽き症候群」に陥ったといいますが、すっかりイメージチェンジをして「二刀流」に挑んでいます。
豊田市のグラウンドで練習する、女子ソフトボールのトヨタレッドテリアーズ。中でもひときわ目立つ金髪の女性は、東京オリンピック代表で一躍ヒロインとなった名古屋市出身の後藤希友選手。
昨シーズンと比べると、明るくなった髪色で大変身。
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後藤選手:
「リーグ戦が始まるということで、気合入れて明るくしすぎたんですけど、やりすぎました。思った以上に明るすぎました」
ちょっと明るくしすぎたというニューヘアとともに、先週末、JDリーグ2年目の開幕を迎えた後藤選手。
その初戦、9番指名選手で先発出場すると、ライト線を破るタイムリー。投げては開幕2連勝するなど、「二刀流」として存在感を見せつけました。
今シーズンは、本格的に二刀流に挑戦するという後藤選手。
19日もティーバッティングを終えるとブルペンへ。
そしてピッチング練習を終えると…。
後藤選手:
「(この後は)全体でフリーバッティングなので、投げて、打って、終わりですね。練習量がめちゃくちゃ増えたんで、体が結構ハードですよ」
休む間もなく今度はグラウンドへ。今までは参加していなかったバッティングもこなし、再びピッチング。
投げて打って、ハードなメニューをこなし成長を続ける後藤選手に、馬場幸子監督は…。
馬場幸子監督:
「頼もしいですね、すごく期待しています。今年は二刀流で、バッティングもすごく本人もしっかりと冬の間から練習をしてきてくれたので、バッティングの方でも期待をしています」
後藤選手:
「練習量が今まで以上に2倍になったということもあって、疲労感がみんなよりは早く感じるので、そこをいかに自分が耐えられる体をつくらなければいけないかなという気持ちで、(オフから)取り組んではきていました」
二刀流へ一心に取り組む後藤選手ですが、実はあの大舞台の後、壁にぶつかっていました。
日本代表最年少として出場した東京オリンピックで、悲願の金メダルを獲得。しかし…。
後藤選手:
「去年とか一昨年は軽い燃え尽き症候群というか、自分自身が次の夢が何もなさすぎてどうしようって思いながら」
2024年のパリオリンピックではソフトボールが競技種目から外れてしまったことで、目標を見失ってしまいました。それでも…。
後藤選手:
「二刀流っていう新たな挑戦に取り組ませてもらっているので、そちらの方に集中してやっていきたいと思います。世界選手権とかも2年に1回行われたりすると思うので、そういう大会で世界の方々に通用する力をつけていければいいなと思います」
その言葉通り、先日韓国で行われたアジアカップでも優勝に貢献。大会MVPにも選出されました。
後藤選手:
「いずれは日本を背負っていくような選手になりたいと思っているので、そこは目指す場所ではありたいので」
チームを支える二刀流から、日本をけん引する二刀流へ、悩みながらも前に進み続ける後藤選手。そんな彼女の息抜き方法を聞きました。
後藤選手:
「ドライブをすることが楽しくて、車を運転するのが結構好きなんですけど、20日の木曜日に新しく車を納車させていただきます。普段は家にこもってアイドルを見たりしていますけど、やっと新しく好きなことができたというか。ドライブをするのが一つの楽しみでもあるので、気を抜くところが新しくできたなと思います。乗り回します、すごく」