“0.88票差”に泣く…岐阜・養老町議選 最下位当選者522票に対し521.120票で落選「40-50票差なら諦めも…」
23日に実施された岐阜県の養老町議会議員選挙は、僅か0.88票差で明暗が分かれました。
統一地方選の後半戦、養老町議選は今回から定数が2減り、11の議席に対し14人が立候補しました。
県内で最も競争率が高い町議選となりましたが、その結果は…。
(リポート)
「養老町議会議員選挙、当落を分けたのは僅か0.88票でした」
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1人1票の選挙で、なぜ1票未満の差が生まれたのでしょうか。
養老町選管の書記次長:
「『吉田』というかたちで、漢字やひらがななどで記載のあった投票用紙が3票あったということで、この票の取り扱いを案分票として取り扱ったということになります」
町の選管によりますと、今回の選挙には吉田太郎さんと吉田篤生さんの2人の「吉田さん」が出馬。
開票作業を進めると、ひらがなや漢字で「よしだ」とのみ書かれた票が3票ありました。どちらに投票したのかわからない3票は、この他の得票数に応じて案分されることになります。
その結果、吉田篤生さんには3票のうち1.120票が加算され、最終的な得票は521.120票に。最下位で当選した清水由美子さんは522票。1票に満たない0.88票及ばず落選となりました。
養老町選管の書記次長:
「このような僅差の得票差での選挙、かなり冷や冷やしたということでございます」
投票数1万1771、投票率51.9%だった今回の養老町議選。町の選管によると、1票以下の差で当落を決めたのは初めてで、開票結果の確定は予定より30分ほど遅れた午後11時50分ごろになりました。
まさに惜敗となった吉田篤生さんは、この結果に…。
吉田篤生さん:
「(差が)1票ないっていうんでね。これが40票50票離れてるんだったら、みんな諦めもつくんだろうけども。もう1人『吉田』が出ているので、それと分けるために(申請は)僕はひらがなにしたんです。一応勝負としてやって負けたんで、これはしょうがないから。(Q.次もチャレンジしたいという気持ちはある?)自分ではありますよ。ただやっぱり選挙となると結構お金がかかるので、嫁さんのOKが出ないと…」