岐阜県中津川市の観光地「馬籠宿(まごめじゅく)」に賑わいが戻っていますが、その中心は外国人観光客です。外国人観光客に人気となっている理由を取材しました。

 美しい自然と、江戸時代からの宿場町の雰囲気が楽しめ、観光地として人気の馬籠。

 27日に訪ねてみると…。

男性:
「フランスから」

女性:
「チェコのプラハからです」

 ヨーロッパからの人を中心に、道行く観光客のほとんどが海外からでした。

【動画で見る】地元から“嬉しい悲鳴”…岐阜・中津川の観光地『馬籠宿』に外国人観光客が殺到 欧米を中心に人気の理由とは

 地元の観光協会によれば、27日は人の数こそやや少なめですが、外国人観光客が急増しているとのこと。外国人観光客に、馬籠に来た理由を聞きました。

オーストラリアから来た男性:
「トラベルブックの『ロンリープラネット』で知りました」

 ロンリープラネットは世界的な観光ガイドブック。これまでに馬籠宿と長野県南木曽町の妻籠宿も紹介され、2つの宿場町を結ぶおよそ8キロのハイキングは大人気となっています。

カナダから来た男性:
「昨日、妻籠に行ってきました」

チェコから来た女性:
「南木曽の妻籠に向かい、信州まで行きます」

オランダから来た男性:
「オランダは平坦だけど、馬籠は起伏があって大変。景色は絵画のようで、オランダとは違う木々や花も美しい」

 アジア圏からは団体旅行が増えていて、27日は景色やそばを楽しむ台湾からのツアー客の姿もみられました。

台湾からのツアーの添乗員:
「富山のチャーター便で日本に入りました。景色を見ながら地方料理を食べます」

 2022年10月に新型コロナの水際対策が大幅に緩和されて以降、観光客も7割ほどまで回復しているということです。

ゲストハウスねどこの担当者:
「ほとんど外国のお客さま、(割合は)98%くらい、多いですね。体感でいうと、(コロナ禍前と)同じくらいに戻ってきているのと、予約の感じではそれ以上になっているのかなって思います。忙しいですね。本当に疲れるんですけど、すごく楽しい」

 このゲストハウスは6月末までは満室と、嬉しい悲鳴が上がっていました。

 観光協会はハイキングを楽しむ外国人のため、馬籠から妻籠にキャリーバックなどの重い荷物を運ぶサービスを展開。新型コロナでスタッフが減ったままですが、押し寄せる観光客に対応できるよう、今後増員していく予定です。

馬籠観光協会の担当者:
「人員もちょっと不足気味というか。お客さまが一気に増えたので。(コロナ禍前は)ここは2人でやっていたんですけど、今は1人。外国語対応が必須になってくるので、その辺の対応をもう少ししっかりできたらなと思っております」