間違えても「ま、いいか」で…障害者支援施設に通う人たちが働く“シャイカフェ” 皆が優しい気持ちになる店
三重県津市に、店のスタッフが「はずかしがり屋」だというユニークなカフェ『シャイカフェ』があります。誰もが優しい気持ちになれるというカフェを取材しました。
木の香りがする開放的な店内。大きな窓から降り注ぐ太陽の光。のんびりとして居心地の良い店です。
メニューはシンプルで、日替わりランチ(900円)とシャイカフェプレート(1100円)。
明るくて元気なスタッフが12人。障害者支援施設に通う人たちです。
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机の上には「接客がうまく出来なくても『ま、いいか』と、お客様の寛容さでみなさまが居心地のいい空間を作れるお店を目指しています」という言葉が。
男性客:
「なんか温まります、心が。頑張ってますよね」
女性客:
「ここには『間違えてしまうかも』って書いてあるけど、そんなこと全然なくって、本当に親しみやすくて良い感じです。一生懸命やってるって感じですね」
社会福祉法人あゆみの奥田施設長:
「シャイカフェの場合はできないところはできないで、できるところを伸ばしていこうというようなところで、周りのお客さまも含めて協力をしていただいて、みんなで見守ってもらって、いきいきと働いていただくカフェになっていけばいいかなと思っています」
料理を作るのは、この道22年のプロのシェフ。
野菜や卵など、食材は三重県産にこだわっています。中でも自慢の一品がエビフライです。
人気のシャイカフェプレートは、大きなエビフライ、ネギ入りのだし巻き卵、揚げ豆腐の肉味噌がけや、梅レンコンとナスの揚げびたしなど、13種類のおかずがのって1100円です。
セットのデザートはシフォンケーキで、スタッフの手作り。
ふんわり仕上げるため三重県産の卵をたっぷり使用し、レシピに従い丁寧に作っています。
支援員:
「上手に焼けましたよ」
スタッフ:
「おおすげえ!ええやん、めちゃキレイやん!」
そんな『シャイカフェ』には、3つのルールがあります。
1.全員で「いらっしゃいませ」と言おう。
2.間違っても「ま、いいか」と笑いましょう。
3.仲間を大切にして仲良くしましょう。
社会福祉法人あゆみの奥田施設長:
「シャイカフェのような『ま、いいか』って思えるような寛容な社会があってもいいのかなと感じています」
正式な店名は「店員が恥ずかしがり屋でまちがえてしまうかもしれないけど、ま、いいかと思っちゃうカフェレストラン、略してシャイカフェ」。
優しい気持ちになれる居心地の良いお店です。