藤井六冠が無冠の時「うちの旅館でタイトル戦を」名人戦第5局の舞台“藤井荘”はどんな旅館なのか
将棋の藤井聡太六冠が渡辺明名人に挑む名人戦七番勝負は、5月31日と6月1日の2日間で第5局が行われます。舞台は長野県高山村の「藤井荘」です。
名人戦七番勝負はここまで藤井六冠が3勝1敗で、七冠達成と40年ぶりの最年少名人記録の更新に王手をかけています。
第5局は5月31日と6月1日、長野県高山村の「藤井荘」で行われます。
高山村は名古屋市から約300キロ、車で4時間ほどかかります。人口7000人に満たない村ですが、8つの温泉があり、そばや地元のブドウで造るワインが特産品です。
【動画で見る】藤井六冠が無冠の時「うちの旅館でタイトル戦を」名人戦第5局の舞台“藤井荘”はどんな旅館なのか
藤井荘は江戸時代後期から200年以上続く老舗旅館で、森鴎外や与謝野鉄幹・晶子、菊池寛などの文人も愛したといわれています。
藤井荘がある山田温泉の元湯は戦国時代に発見され、210年以上前から絶えず湧き出ているということです。
露天風呂付きの客室は、広さ158平米、1泊2食付きで1人11万6500円からとなっています。(2023年5月26日放送当時)
料理は、地元・高山村の山の幸や野菜をシンプルにオイル揚げした「ぽんぽん鍋」が名物で、素材のうま味を閉じ込めた揚げたてを食べることができます。
藤井荘は2年前の名人戦でも使われていて、今回で2回目です。名人戦高山村実行委員会事務局の柴田さんによると、「高山」と聞くとほとんどの人が「岐阜県高山市」を思い浮かべるため、なんとかして高山村の認知度を上げて活気づけたいという思いから、村を上げて誘致に乗り出したということです。
誘致のキッカケは、藤井荘の女将さんの一言でした。
柴田さん:
「今の女将さんが、藤井聡太さんが無冠の時にあの活躍を見て『いずれはうちの旅館でタイトル戦をやってくれたらいいよね』と言っていたのが始まり。藤井荘という名前であって、できたらそこで藤井聡太さんがタイトル戦をやって歴史を作っていただければ、女将さんが望んでいることですね」
「藤井荘」で、藤井聡太六冠の偉業達成となるでしょうか。
2023年5月26日放送