同性婚認めないのは「違憲」…名古屋地裁の判断に原告の男性「国会議員の方々にしっかりと動いてもらいたい」
「同性婚」を認めないのは憲法違反として、愛知県に住む同性カップルが4年前、国を提訴した裁判で30日、名古屋地裁は「違憲」と判断しました。
お揃いのTシャツを着て寄り添う、鷹見彰一さん(仮名)と大野利政さん(仮名)。愛知県に住む男性同士のカップルです。
大野さんがディズニーランドでプロポーズし、一緒に暮らしていますが、法的には「家族」ではありません。
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原告・鷹見さん(仮名)(2019年):
「男女とかそういう型にはめるのではなくて、人と人、愛みたいなところに着眼点をおいていただいて、婚姻が実現できるような判断をしていただきたい」
2019年、2人は同性同士の結婚を認めないのは憲法違反だとして国を提訴。
全国5カ所で起こされている裁判では、札幌地裁が「違憲」、大阪地裁が「合憲」とするなど、同性カップルが家族になる制度がないことに対し、司法の判断は割れています。
原告・鷹見さん(仮名)(2023年5月12日):
「周りの理解はどんどん変わってきているのに、国は相変わらず動こうともしないし。名古屋の判決を経て、しっかりと向き合ってほしい」
30日午後、名古屋地裁で判決が下されました。名古屋地裁の判断は「違憲」。同性婚を認めないことは、法の下の平等を定めた憲法14条、そして婚姻の自由を定めた憲法24条に違反していると判断しました。
原告・鷹見彰一さん(仮名)(2023年5月30日):
「(パートナーとも)喜び合えるなと思っています。日本としてもパートナーシップ制度ができたり(同性婚)賛成派の方が増えたり変わってきたところで、多くの方に関心というか、実態を理解してもらって、最終的には立法府の責任だというところなので、国会議員の方々にしっかりと動いてもらいたいなというのが思いです」