もし乗っている車が水没したら…JAFに聞いた“命を守るためのポイント” 普段からの準備や知識が重要に
6月2日の大雨で、東海3県の各地で道路が冠水して多くの車が立ち往生し、愛知県豊橋市では水没した軽乗用車から男性が発見され、死亡しました。乗っている車が水没しそうになったらどう対処すればよいのか、取材しました。
愛知県豊川市小坂井町の国道151号。
車が水没した人:
「中は完全に水没しています。廃車です」
4日、県からの依頼を受けた業者がレッカー車を使い、路上に放置されていた車両を次々と移動させていました。
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車が水没した人:
「経験したことがないような(雨)。幸いにも命が助かっただけでも、本当にもうけものかなと」
道路の冠水により、多くの車が立往生した今回の大雨。豊橋市では、農地に水没した軽乗用車から61歳の男性が発見され、死亡しています。
(リポート)
「今回、車の水没被害が多数出ましたが、どういった対策を心掛けていけばよいのでしょうか」
JAF愛知支部には3日から5日にかけ、豊川市や豊橋市を中心に1000件ほどの出動依頼があり、その9割近くが車の浸水被害に関連するものだったといいます。
JAF愛知支部・交通環境係:
「水没しやすそうなエリアがありますので、アンダーパスや川沿いの道であったり、そういった所には基本的には近付かないことをまず心掛けていただきたいと思います。ハザードマップには水没しやすいエリアが細かく載っておりますので、そのエリアも常に把握しておくことが重要になります」
日頃から危険な場所を把握しておいて、大雨が予想される場合には冠水しそうな場所を通らないようにすることが重要だといいます。
もし車が水没してしまった場合はどうすればいいか、聞きました。
JAF愛知支部・交通環境係:
「浸水してすぐはドアが開きますので、まずはドアを開けて外に出ることが重要ですね」
素早くドアを開け、避難すること。ただ車のドアは、水に少し浸かるだけでも途端に開けづらくなります。
JAF愛知支部・交通環境係:
「パワーウインドウのスイッチを押して下げていただきます。下がればここから脱出できますので」
水で電気系統がトラブルを起こす前に、パワーウインドウを動かし、窓からの脱出を試みてほしいといいます。それも難しい場合には…。
JAF愛知支部・交通環境係:
「こういった緊急脱出用のハンマーがありますので、これで窓の真ん中を叩いてもらう。これでガラスが割れますので」
カーショップなどで売られている脱出用ハンマーです。ダッシュボード等に入れておいて、いざという時には最後の手段として窓を破壊して脱出します。コンパクトなため、片手で簡単に使うことができます。
JAF愛知支部・交通環境係:
「梅雨に入ったばかりですね、このあとは台風シーズンも来ますので、水没しやすい場所には近づかない運転を心掛けていただきたいと思います」