見た目にインパクトがあってSNS映えしたり、客が自ら焼き加減を調整できるなど、“進化系”のハンバーグが話題になっています。名古屋市緑区の「ステーキ&ハンバーグ専門店 木こり家」では、牛1頭から1キロほどしか取れないという希少部位を使ったハンバーグが人気を集めています。

 今、第4次のブームが来ているとされるハンバーグ。

 これまでに全国およそ3000種類のハンバーグを食べ歩いたというハンバーグのスペシャリスト・バーグマン田形さんに聞きました。

日本ハンバーグ協会理事長のバーグマン田形さん:
「今、進化系ハンバーグが非常に増えています。例えば、チーズがドバーッとかかったSNS映えするものや、ご飯とのマッチングをとことん追求していたりとか、自分で焼き上げていく専門店が登場している」

 SNS映えするものや自ら焼き加減が調整できるものなど、ハンバーグの進化に加え、専門店も急増しています。

 2023年4月、名古屋市緑区にオープンした「ステーキ&ハンバーグ専門店 木こり家」。

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 名古屋名物「味噌煮込みうどん」ならぬ「味噌煮込みハンバーグ」や…。

 ハンバーグが4段に積まれ、ソースでマグマを表現した「ボルケーノ」など、インパクト大の進化系ハンバーグを味わえます。

 中でも一番人気が、牛の希少部位を使ったハンバーグです。

代表のTaroさん:
「希少部位の『ちからこぶ』を使ったハンバーグです」

 この「あらびきハンバーグ」は、使っている部位が独特という進化系ハンバーグ。牛のスネの一部の『ちからこぶ』は、1頭につき1キロしか取れない希少な肉だといいます。

代表のTaroさん:
「柔らかくて赤身が多くて、一番歯ごたえがあっておいしいお肉が『ちからこぶ』。通常のあらびきが8ミリなんですけど、うちのあらびきは10ミリなんですよ。肉肉しいもちもちとした食感が味わえるようにしています。ステーキとハンバーグの中間みたいなハンバーグですね」

 つなぎは一切使用せず、牛肉100%。表面だけを高温で焼き、うまみをギュッと閉じ込め、肉肉しいにもかかわらず、もちもちとした食感が味わえるといいます。

 自家製のガーリックソースでくどさをなくし、さっぱりとさせています。

女性客:
「柔らかくて肉肉しくて、おいしいです」

男性客:
「今までにない、さっぱりとした味でおいしい」

別の男性客:
「ゴロゴロ感もいいし、脂がおいしい。なかなか他では味わえないハンバーグの味です」

代表のTaroさん:
「希少部位ってお肉自体が高いので、他店さんはハンバーグにしないですよね。ステーキでやっぱり出すんです。でも、それをあえてハンバーグにすることによって、おいしいものを食べていただきたいという思いが、『木こり家』の一番大事な部分だと思っています」

 ステーキに使う希少部位をあえて使う、常識にとらわれない進化系ハンバーグです。