岐阜県養老町の「ミズノテクニクス養老工場」は、プロ野球選手のバットを製作する工場です。

 入口の扉の取っ手がバットになっている「バット工房」には、名選手のバットがずらりと展示されています。

 バット職人の名和民夫さんは、今をときめく村上宗隆選手のバットを作っています。

【画像で見る】イチローさんから“村神様”まで…野球選手のバット製作『ミズノテクニクス養老工場』職人技が名選手支える

名和民夫さん:
「村上選手が三冠王をとられた時のバットです。実際に手にとっていただければ」

 イチローさんや松井秀喜さんのバットも手がけたといいます。

名和さん:
「松井さんの場合は、1年に1回ずつ(バットの)形を変えられた」

村上選手のバットをモデルに職人技を見せてもらいました。

 機械を使って、木材を手際よく削ります。

名和さん:
「この刃物でどれだけの力で削れば、何ミリ削れるかというのが勧の部分。最後のコンマ1ミリ、重量でいえば5グラム、10グラムを合わせていくのは、1本1本人の手で合わせないといけない」

 バット職人の経験と技が、プロ野球の名選手を支えています。