バスケ日本代表が五輪出場かけ対戦…謎多き国『カーボベルデ』とは 空港封鎖で長期滞在した男性が語った魅力
バスケットボールのワールドカップでパリ五輪を目指す日本。次の対戦国「カーボベルデ」とはいったい、どんな国なのでしょうか。長期滞在した日本人男性に、魅力や歴史などについて聞いてみました。
日本がパリ五輪の出場権を得るには、アジアでトップに立つ必要があります。
アジア参加国の順位ですが、日本は現在2勝2敗で首位です。最終戦のカーボベルテ戦で勝利すると文句なしで、負けても得失点差で圧倒的に引き離してるため、よほどのことがないかぎりオリンピックの切符を手にします。
日本の最終戦は2日、カーボベルデと対戦します。
カーボベルデはアフリカにある大西洋の島国で、ポルトガル語で「緑の岬」という意味です。
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面積は4033平方キロメートルで滋賀県程度の広さ、人口は56.2万人です。日本に大使館はありません。外務省によりますと、現地にいる日本人はわずか「2人」です。
日本人にほとんど知られていない国・カーボベルデですが、詳しく知っているの人がいます。映像クリエイターの片岡力也さん(32)です。
片岡さんは、世界一周の新婚旅行でカーボベルデに立ち寄った時、不運にもコロナ禍に見舞われました。空港は封鎖されて、解除されるまでの1年2カ月間、現地にとどまることを余儀なくさせられたといいます。
「食い扶持」を得るために、現地で観光などのプロモーションビデオをつくって100本以上を発信し、それが評判を呼んで政府の目にとまり、ついには東京五輪で現地組織委員会のアンバサダーに就任しました。カーボベルデの首相とも会談したそうです。
片岡さんによると、カーボベルデの魅力は「自然」。透き通った海に雄大な山々、手つかずのエリアも多いそうです。
意外な日本との接点としては「寿司店が多いこと」。カーボベルデ近海はマグロの漁場だということで、1960年代は多くの日本のマグロ漁船が訪れ、カーボベルデの港を拠点にしていたそうです。
さらに、そこから日本ルーツの「歌」も生まれました。
片岡さんによると、日本の船員がカーボベルデの土地を「最高だよ」と称えたところ、現地の人がそれをまねしてできた曲が「saiko dayo」。今では国民のだれもが知っている曲だそうです。
肝心のバスケットボールについては、片岡さんによると「街中でやっている人は見たことない」とのこと。一番人気はサッカーということです。
9月2日に迫った決戦。勝敗の行方はもちろん気になりますが、遠く大西洋の美しい島国にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。