2023年6月、名古屋市港区にたくさんの珍しい動物とふれあえる「アニタッチ」がオープンしました。見て触って、癒しを得られる人気のスポットです。

■約20種類150匹の動物…珍しい動物たちと触れ合う新スポット誕生

 名古屋市港区の「ららぽーとみなとアクルス」に、2023年6月にオープンした「アニタッチ」。

【動画で見る】ヒヨコからミーアキャットまで…約20種類150匹の動物とふれあえる施設 多くの人を虜にする“癒しの力”

おなじみのアヒルやウサギ。

なかなかお目にかかれない「ミーアキャット」や…。

まるでパンダのようなマウスも。

約20種類、150匹の動物たちと触れ合うことができます。

女性客:
「近くでこういう動物見られるのって、なかなかないですよね。動物園とはまた違う距離で見られるので」

別の女性客:
「日頃のストレスとかを癒してくれる。すごく優しい気持ちになれる」

父親:
「子供と動物に触れ合って欲しくて」

個性豊かな動物たちに、大人も子供も笑顔いっぱいです。

午前10時。オープン直後から続々とお客さんがやってきて、あっという間に賑わいます。

さっそく人だかりができていたのは、生まれたばかりのヒヨコのコーナーです。

女性客:
「初めてヒヨコ触ったんですけど、すごくフワフワでした」

“ふわふわ”で気持ちよさそうなヒヨコですが、手を差しだすと、なぜかどんどん集まってきます。

店長:
「お客さまからご飯をもらっているので、ご飯欲しさに寄ってきます」

■血を吸うものはわずかな種だけ…ドラキュラの様なコウモリが食べるものは

 人気の動物は他にも。ナマケモノや…。

ヒメハリテンレック。

モルモットに…。

アライグマの仲間、珍獣キンカジューも。

正午、沖縄に生息している「オリイオオコウモリ」も食事の時間になりました。

女性飼育員:
「はいそれでは、これからコウモリさんにご飯あげていきます」

近くで見ると、その姿はまるで吸血鬼ドラキュラのようです。

食べるものは…。

女性飼育員:
「フルーツとかを食べています。血は吸わないですね。大体、コウモリは100種類以上いるんですけど、その中でも血を吸うコウモリは1〜2種類とかなので」

好物はリンゴやブドウなどの果物です。別名「フルーツバット」と呼ばれていて、器用に実だけを食べ、皮は吐き出していきます。

逆さのまま食べる姿を見て、お客さんからも素朴な質問がありました。

女性客:
「逆さで食べて、嘔吐とかはないんですかね?」

食道の筋肉をうまく使って飲みこむので、逆さでも大丈夫といいます。新たな発見もたくさんあります。

■人懐っこくワオキツネザルがお客さんに近づく理由

 午後2時半。お店の混雑もピークを迎えます。

天井を見上げると、ハシゴを自由に動き回る動物たちがいました。元気に飛び回る、4匹の「ワオキツネザル」です。

女性客:
「前回来て、ワオキツネザルがかわいいなと思って、もう一回会いに来ました。魅力は、こうやって乗ってきてくれるところですかね」

ワオキツネザルはジャンプ力が自慢で、野生の環境では、木から木へジャンプして移動します。

何にでも興味津々で、人懐っこい動物です。

店長:
「この子たちはご飯をねだって、お客様とかスタッフの肩に乗ってくることがあります」

人懐っこさの理由はエサのようですが、お腹いっぱいになったらすぐに寝てしまいました。

■魅力は「ボーッとしているところ」…カピバラに魅せられて全国を回る夫婦

 カピバラが大好きだという夫婦がいました。

名古屋市の会社員男性(60):
「温かいね」

男性の妻で会社員の女性(60):
「大きくなったね」

カピバラに魅せられて、伊豆や千葉県、遠くは長崎県まで、2人で全国の動物園などを回っているといいます。

夫:
「(Q.カピバラの魅力は?)ボーッとしているところですかね。(見ていると)すべて忘れられるような感じ」

妻:
「全然動かないんですけど、かわいい。本当に静かな時が流れるというか、ずっと楽しめる感じ」

カピバラ自身はみんなに見られていても、のんびりお風呂に入ってマイペースです。

■誕生日祝いで訪れた女性2人の夢

 女性2人で訪れていた稲熊沙季さんと近藤みどりさんは、稲熊さんの誕生日のお祝いでやって来ました。

名古屋市のパンのお店で働く2人は大の猫好きで、お互いが保護猫を2匹ずつ飼っていることを知り、意気投合しました。

稲熊さんが飼っている2匹目は、保護したとき、病気でとても弱っていたといいます。

稲熊さん:
「去年(2022年)の10月に保護しました。近くに野良猫が多い所があって、心配になって見に行くと、800グラムの時に発見しまして…。病院に行き皮膚病だったんですけど、今は完治してこんなに元気になりました」

稲熊さん:
「一緒に働きたいんですね」

近藤さん:
「ね、やりたいね」

稲熊さん:
「いつか保護猫カフェを作りたいので、一緒に手伝ってもらいたいです」

夢は2人で保護猫カフェを開くことです。

■休みも動物と一緒にいたい“同業者”の姿も

 アニマルカフェで働いているという2人の女性が来ていました。

名古屋市のアニマルカフェ店員の女性(20):
「お子さまとか、初めて動物に触れることが多いので、喜んでいるのを見ると嬉しくなります」

一緒に訪れた愛知県東郷町のアニマルカフェ店員の女性(21):
「ヘビもいるんですけど、最初怖いじゃないですか。でも、触るとかわいい。動物好きになってもらう為にやっているお仕事。やり甲斐感じます」

休みの日も動物たちと一緒にいたい。仕事熱心で、根っからの動物好きの2人です。

■非日常の動物とのゼロ距離…癒しを求めて集まるアニマルファン

 このお店では、動物たちの珍しいしぐさにも巡り会えます。

副店長:
「よく、アルマジロって丸まる動物だって思われているんですけど、この子たちは丸まらない動物ですね。今、爆睡していますね、寝ております。ちょうど暖かいライトを焚いているので、お腹を温めるためにこうやって寝ているんじゃないかなと。珍しいですね」

日常では味わえない、動物たちとの“ゼロ距離”。

癒しを求めて、今日も多くのアニマルファンがやってきます。

<入場料金>
・平日
大人(中学生以上)1300円
学割(中学生以上)1000円
4歳~小学生 800円

・土日祝
大人(中学生以上)1600円
4歳~小学生 1000円

※エサやりは別料金

2023年7月24日放送