三重県出身で女子レスリングの藤波朱理(あかり)選手が、2024年開催のパリ五輪を目指し、世界選手権に出場します。

 藤波朱理選手(19)は2023年6月、東京五輪の金メダリスト、志土地真優(しどち・まゆ)選手にフォール勝ちしました。その後も国内の強敵を倒し、全日本選抜選手権は3連覇。公式戦負けなしの「122連勝」と圧巻の強さを見せています。

 藤波選手が今狙いを定めているのがパリ五輪の金メダルです。日本体育大学に進学した藤波選手は8月、母校のいなべ総合学園高校で強化合宿を行っていました。

【動画で見る】公式戦負けなし122連勝…レスリング藤波朱理 パリ五輪代表目指し世界選手権へ「チャレンジャーの気持ちで」

藤波選手:
「(合宿も)後半なのでヘトヘトです」

 122連勝中と“無敵”ですが、自分を追い込みます。

藤波選手:
「(大会の)1カ月前ぐらいは落ちるところまで落ちて、そこから調子を上げていくという感じで、試合は楽しく挑めています」

 照準は9月20日に初戦を迎える世界選手権です。この大会でメダルを獲得すると、五輪代表が内定します。

 藤波選手を支えているのが、父親で同じ日体大でコーチを務める俊一さんです。

 この親子には「夢」があります。

 2年前の東京五輪はテレビで観戦。年齢制限で出場できませんでした。

藤波選手:
「自分がパリオリンピックを目指すにあたって、倒さないといけない選手がたくさん出ていて、憧れだけじゃなくて、自分もこの場所に立つという想いで観ていました」

 そしてついに目指してきた夢舞台へのスタートライン。五輪で金メダルという目標に向け、世界選手権の初戦にいよいよ挑みます。

藤波選手:
「レスリングなしの人生は想像できないですし、やっぱり他の人に唯一負けたくないものがレスリングで、本当に自分の中の一部ですね、なくてはならない存在です。世界選手権で優勝してパリオリンピックにつなげる。チャレンジャーの気持ちで楽しみたいなと思います」