青森県の弁当メーカーの駅弁を食べ、体調不良を訴える人が相次ぎました。食中毒の発生は、実は10月が最も件数が多く、その理由について名古屋市保健所に聞きました。

 2022年までの5年間の食中毒の発生件数を月ごとで表したグラフを見ると、実は10月が最も多くなっています。なぜ10月に食中毒が多いのか、名古屋市保健所の中居さんに聞きました。

 中居さんによりますと、気温や湿度が高くなる夏場に注意が必要な“サルモネラ菌”や“カンピロバクター”などによる「細菌性食中毒」の細菌は、20度〜50度くらいで増殖するとのことです。

 少しずつ涼しくなってきて、“油断が生まれること”が要因の一つではないかということで、秋でも油断は禁物です。

 どう食中毒に気を付ければよいのか、予防のポイントも聞きました。

 買い物をする時は、肉・魚はビニール袋で分けて、できれば保冷剤と一緒に袋に入れるようにし、帰宅後はすぐに冷蔵庫に入れるようにします。

【動画で見る】涼しくなってからも油断禁物…食中毒発生件数 月ごとでは『10月』が最多 保健所に聞いたその理由と予防策

 調理する前は、調理器具・布巾は消毒をして、手を洗ってから調理をすること。生肉は、汁に菌が含まれるため、洗うと水しぶきが周りの調理器具に付く可能性があるので、洗わないことが大事だということです。

 加熱は十分に均一にして、作ったものは長時間、常温で放置しないことです。

 これから行楽シーズンが始まり、弁当を持って出かける機会も増えます。

 おかずはアツアツの状態ではなくて、湯気が出なくなってから弁当箱に詰めるようにします。しっかり冷まさないと、細菌が増える恐れがあるということです。

 涼しくなってきたこの季節でも、保冷剤を使うとより良いとのことです。