10月4日は「ノーベル化学賞」が発表されます。東京理科大学の藤嶋昭(ふじしま・あきら)栄誉教授は「光触媒」の効果を発見し、受賞が期待されています。

 東京理科大学の藤嶋昭栄誉教授(81)は、幼少期を愛知県の旧・足助町で過ごし、豊田市の名誉市民です。

 10月3日、愛知県豊田市にある母校の佐切(さぎり)小学校を訪れ「身の回りの不思議」をテーマに、子供たちに向けて講演しました。

東京理科大学の藤嶋昭栄誉教授:
「流れ星の数を数える。蛍の数を数える。これが私の小学校の時のことです」

 藤嶋さんは、酸化チタンに光を当てると殺菌や消臭などができる「光触媒」の効果を発見しました。感染症対策など幅広い分野で応用され、ノーベル賞候補の1人に挙げられています。

【動画で見る】殺菌等できる“光触媒”の効果を発見…ノーベル化学賞候補の東京理科大学・藤嶋栄誉教授 感染症対策等で応用

 化学賞の発表を前に心境を尋ねると「絶対あり得ないんですよ。私の仕事はすごい古いんで、55年前の話ですから」と謙遜していました。

 ノーベル化学賞の発表は、10月4日午後6時45分ごろです。