2023年7月、東海道新幹線の車内放送で流れていたチャイムが変わり、話題となりました。電車にまつわる曲を調査すると、名古屋市営地下鉄東山線の「駅メロ」には知られざる歌詞があることがわかりました。

■東山線の駅メロ「イエローライン」には隠れた歌詞が

 名古屋市営地下鉄・東山線の高畑方面に向かう電車が駅に接近した際に流れるのは「イエローライン」という曲で、15年前から使われています。

この曲をはじめ、名古屋市営地下鉄の列車が接近する際のメロディは、名古屋市立大学・芸術工学部教授の水野みか子さんが作曲しました。

【動画で見る】ち~か~て~つ~♪…駅メロ『イエローライン』に実は歌詞があった 名古屋市営地下鉄東山線・高畑方面

わずか8秒という短い尺で、各路線のイメージに合わせた曲を作ったといいます。そして「イエローライン」には歌詞があるといいます。

名古屋市立大学芸術工学部の水野みか子教授:
「実は隠れた歌詞があって、『ちーかーてーつー たのしいな~♪』っていうのがついているんですよ」

■歌詞を「楽しいな」にした理由にも作曲者の思い

“楽しいな”という歌詞にも理由がありました。

水野教授:
「東山動物園があって、動物園に行って楽しいなという」

作曲のポイントは、東山線を代表する観光地「東山動植物園」でした。最寄りの東山公園駅に向かう子供たちが、楽しみにして地下鉄を待っている様子をイメージして作曲したといいます。

また、東山線の藤が丘方面の曲のタイトルは「ドリーム」で、このメロディにも意味がありました。

水野さん:
「『ドリーム』は、家に帰って寝ようみたいな感じで」

動物園を楽しんだ子供たちが疲れてすやすや夢の中にいる、そんなイメージで作ったということです。

2023年7月28日放送