50年前の10月には戦争で“オイルショック”…中東情勢緊迫で原油価格は?専門家が警戒するイランの動き
中東情勢が緊迫していますが、原油価格への影響について専門家に聞きました。
ちょうど50年前の10月、「オイルショック」が起きました。この時もイスラエルをめぐる戦争で中東の産油国が原油価格を大幅に引き上げ、世界経済は大混乱しました。日本ではトイレットペーパーや洗剤などの買い占めが起きました。
その教訓から、日本政府は中東以外からの原油の調達を増やすなど「脱中東依存」を進め、80年代には6割台まで依存度を減らしました。しかし、福島第一原発事故やロシアによるウクライナ侵攻などで、依存度は再び9割以上に上昇しています。
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再び歴史は繰り返されるのか、中東情勢に詳しい日本エネルギー経済研究所中東研究センターの深沢幸治・研究主幹によりますと、「ハマスをイランが支援しているという話もあり、イランを巻き込む事態になれば産油国の輸出に影響が出る可能性もある」と話しています。
しかし「50年前のオイルショックはイスラエルとアラブ諸国の対立で、イスラエル寄りの欧米にアラブ諸国は団結して原油を輸出しなかったが、今回はアラブ諸国が一枚岩ではないので、混乱は少ないのではないか」とみているということです。