河村名古屋市長「日本保守党と精神同じ」率いる減税日本と特別友党関係に「聞かされてなかった」と話す市議も
名古屋市の河村たかし市長は17日、作家の百田尚樹氏の政治団体「日本保守党」の共同代表に就任したことを発表し18日、次の衆院選や自身の進退についての考えを明らかにしました。
減税日本では、今回の件について聞かされていなかったと驚いている議員もいました。
河村名古屋市長(18日):
「身に余る光栄で、必ず日本のためになると思いますよ」
日本保守党の百田尚樹代表(17日の会見):
「『日本を豊かに強く』を合言葉に日本を守っていきたい。そういう思いで私はこの党を立ち上げました」
17日、東京で行われた政治団体・日本保守党の結党会見。代表に就任したのは、ベストセラー作家の百田尚樹氏です。
会見では、先の国会で成立した「LGBT理解増進法」を批判し、今の自民党に批判的な保守層の受け皿を目指しています。その会見で…。
有本香事務総長:
「ちょっとそこの扉を開けていただけますでしょうか?」
突如、会場に現れた河村たかし市長。
河村名古屋市長:
「この日本保守党をしっかり応援していこうと」
自身が代表を務める減税日本と日本保守党との特別友党関係の締結を発表したうえで、日本保守党の共同代表に就任することを明らかにしました。
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河村市長と百田代表との接点は3年前、大村知事のリコール運動で協力したことで関係が深まり、2023年の夏ごろから連携を模索していたといいます。
17日の会見で、河村市長は減税日本の政策を改めて訴えました。
河村名古屋市長:
「一番基本的な思想は、民主主義を実現しようということなんですね。強い国民をつくらなあかん。そのために議員の家業化をなんとしてもストップさせる」
そして反対している「マイナンバー制度」についても言及しました。
河村名古屋市長:
「マイナンバーは全体主義の一歩ですから、あれやめた方がいいですよ」
しかし、百田代表は…。
百田代表:
「マイナンバーに関しては、これからちょっと河村さんと話し合います。まだ党としても統一見解をここで発表するのは置いておきます」
まだ十分なすり合わせができていないことが露呈する場面もありました。
河村市長は18日朝、名古屋駅前に集まった記者団に明らかにしたのは、次の衆議院選挙についての考えです。
河村名古屋市長:
「個別に当たってますけど、公募はすぐやらなかんわ、早いとこ。名古屋は全部出さなあかん、当然。東海ブロックに集中して、百田さんたちもやりたいと」
次の衆院選では、名古屋市内が含まれる選挙区に候補者を擁立する方針を明らかにしました。
かつては「維新」とも深い協力関係を築いていた減税日本、その後、共闘を取りやめ、今度はとりわけ保守色が濃い政党と特別友党関係を結ぶことに、減税日本の名古屋市議会議員は…。
減税日本の豊田かおる名古屋市議:
「ちょっとびっくりしまして、全然知らなかったものですから。皆さんきっと動揺されているんじゃないかなと。(支援者から)『首長がそういった色がついて大丈夫なの?』というような心配のお声もあります」
河村市長は18日、自身の衆議院選挙への出馬について…。
Q.ご自身の進退は?
河村名古屋市長:
「それはちょっと待っとってちょー。悪いけどね。市長をちゃんとやらないかん」
Q.総理になりたいと言っていたが?
河村名古屋市長:
「公約だもんで。総理になって士農工商社会を打ち破っていくと」
Q.党内の調整次第ではご自身の衆院選出馬もある?
河村名古屋市長:
「それは南無阿弥陀仏ということにしといてちょー」