愛知県豊田市に27日にオープンした「COCOMART(ココマート)」は、開店前に行列ができるほど賑わいました。このお店は「コストコ」の商品を小分けで買うことができます。

 27日、通路が見えないほど多くの客で賑わっていたのは、愛知県豊田市にオープンしたスーパー「COCOMART(ココマート)」。

女性客:
「ピザのハーフとか、ハイローラーとか」

別の女性客:
「いっぱい買っちゃいました。プルコギとチキンとケーキとハイローラー」

 オープン前の26日、COCOMARTの仕入れに同行しました。訪れたのは「コストコ」です。

 普通の買い物客のように入っていき、40分程で出てくると、カートには商品が山盛りになっていました。

【動画で見る】大容量を小分けし販売…コストコ再販店『COCOMART』豊田市にオープンし客殺到「会員費ゼロはメリット」

COCOMARTの仕入れ担当:
「コストコで仕入れしてきました」

 仕入れの総額は370万円以上です。

 COCOMARTは、コストコから商品を仕入れて販売する“再販店”です。

COCOMARTの辻貴博オーナー:
「チーズタルトやティラミスは結構大きめのサイズなんですけど、うちではチーズタルトは6分の1サイズにカットして」

 コストコは大容量の食品などが定番ですが、この再販店では小分けで買うことができます。「トリプルチーズタルト」や「イタリアンティラミス」が6分の1や4分の1サイズになり、それぞれ357円と713円で販売です。

 コストコ定番のトイレットペーパーや、キッチンペーパーといった日用品も小分けで販売されていて、価格はそれぞれ550円と407円です。

スタッフ:
「大きいサイズで売られているものを、特注のピザトレーにカットして入れています」

 商品には小分けの容器代や輸送代、人件費などもかかるため、コストコの販売価格と比べて10%から30%ほど高くなっていますが、飛ぶように商品が売れていきます。

女性客:
「小さいのがすごくありがたいなと思って」

別の女性客:
「会員費がゼロというのはすごくメリットだと思います」

男性客:
「常滑まで行くのはちょっと遠いし。このお店ができて、コストコの商品が手に入るならと思って」

 会員制のコストコでは、最も安いタイプでも年会費4840円がかかりますが、COCOMARTならタダです。今回出店した豊田市は、愛知県と岐阜県にあるコストコの店舗から車で約1時間かかるため、ガソリン代も節約できます。

 COCOMARTの1号店は滋賀県で、元々スーパーだった店をコストコ再販店に変更し、売上が急増したといいます。

辻オーナー:
「(売上は)3倍くらいになったんじゃないかな。60代以上の方がメインの商圏だったんですけども、若い方にも来ていただくことができるようにもなりました。正直想像以上です。ここからだと名古屋市内とかも視野に入れてやっていきたいなと思います」