北海道から九州まで130台集まる…『痛車の日本一』決めるコンテスト アニメの舞台となった市の“痛公用車”も
アニメのキャラクターなど、運転手の“推し”を車に大きく描き、自虐まじりで呼び名がついた「痛車」。その日本一を決めるコンテストが2023年11月4日、岐阜県垂井町で開かれ、北海道から九州まで、130台が集まりました。
兵庫県から参加した男性:
「信号待ちをしていても、結構写真を撮られたりとか。見られてナンボかなと」
鹿児島県から参加した男性:
「後ろから車間を詰めてきたりとか。たぶんよく見てみたいんだなと。気持ちいいです」
痛車の頂点を目指し、ボディを入念に磨いたり、ぬいぐるみでコーディネートしたりする人もいます。
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多治見市が舞台のアニメキャラを施した、市の「痛公用車」もありました。
多治見市職員:
「市役所の職員で、観光の仕事をしています。絶好のPRだと思っていますので、これでどこでも行きます」
痛車は二次創作のルールを守って楽しむのがマナーです。この車ももちろん制作会社に許諾をとっています。
今回のコンテストの仕掛人は、垂井町教育委員会の中村文彦さん(50)です。普段は公園施設の使用許可や管理を行う公務員ですが、町おこしのために公園での痛車コンテストを企画しました。そんな中村さんも痛車のオーナーです。
中村さん:
「見た目はそのままなんですが、実はボンネットの中にラッピング仕様となっていまして。うちの家族から『近所の人に痛車とバレると恥ずかしいからやめてほしい』と反対されていまして、苦肉の策で見えないところに貼れば大丈夫かなと思って」
痛車愛から生まれたコンテストも、2023年で7回目を迎えました。
見に来た女性:
「甲乙つけがたいというか、みんなそれぞれ良いところがある」
見に来た男性:
「キャラクターが分からなくても痛車はよく目立つので、すごいなと思ってみていますね」
中村さん:
「垂井町を1人でも多くの方に知ってもらう機会になりましたので。47都道府県、全部の地区から来てもらえる形を目指したいと思います」
日本一に輝いたのは、ラッピングもさることながら車内の装飾もこだわった、世界にこれ1台しかない「痛車」でした。