年末に家や職場で大掃除をする機会も多くなるのではないでしょうか。掃除道具は使い方を誤ると事故につながるおそれがあり、注意が必要です。

 書類の整理に欠かせない「シュレッダー」は、誤った使い方をすると大事故につながる可能性があります。

 製品事故を調査する機関「NITE」が実験映像を公開しました。シュレッダーの紙詰まりを解消しようと、潤滑スプレーやエアダスターといった可燃性ガスを含むスプレーを使うと、爆発する可能性があります。

 可燃性ガスがシュレッダーの内部にたまり、電気部品などからの火花に引火するということです。

【動画で見る】テレワーク増加で家に置く人増える…『シュレッダー』誤った使い方で大事故の可能性 潤滑スプレーで爆発も

 近年、テレワークの増加で自宅でシュレッダーを使う人が増えていて、NITEによると、2022年度までの5年間で、同様のケースの事故が6件発生しているといいます。

 ボタン型などの小さい電池を誤ってシュレッダーにかけてしまうケースもあり、裁断すると発火するおそれがあるということです。

 高い所を掃除する時に欠かせない「脚立」は、天板をまたいで乗るのは誤った使い方です。

 バランスを崩して倒れると大ケガにつながります。身体を昇降面に当てて、安定させるのが正しい使い方です。

 脚立を「はしご」として使う時にも注意が必要です。浅く立てかけたまま乗ると、転倒につながってしまいます。立てかける角度は75度、大人が補助して支えることも必要です。

 事故が起きないよう、道具の使い方には気を付けたいところです。