池田佳隆議員は相変わらず“雲隠れ”…自民党派閥の裏金問題で議員の賀詞交歓会にも変化「信頼失墜を実感」
自民党派閥の裏金キックバック事件では、東京地検特捜部の強制捜査は、愛知県や岐阜県にも伸びました。議員事務所などの家宅捜索を受けた議員たちは、年始も公の場所に姿を見せていません。
2024年1月3日、愛知県春日井市で開かれた賀詞交歓会。
自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「我々政治家の信頼を失墜させるような大きな出来事、政治と金の問題が起きたのも事実であります。二度とこのようなことがないように、多くの皆さま方から信頼をいただけるような行動をとっていかなければならない」
例年であれば、万歳三唱などを行って華やかな雰囲気となるはずの会合です。
自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「今までだったら同級生とかに、地域の行事なんかに出ると『よく来たな』なんて優しい言葉をかけていただいたんですけども。急にキックバックや裏金の問題とか、そういったことが話の第一番に出るようになってきましたので非常に悲しい」
暮れも押し迫った12月27日、東京地検特捜部の捜査は名古屋にも及びました。
安倍派からの4000万円を超えるキックバックを収支報告書に記載していなかった疑いが持たれている、愛知3区地盤の池田佳隆衆議院議員の事務所などが家宅捜索されました。
2日後には、岐阜県羽島市にある大野泰正参議院議員の事務所なども捜索を受けました。
任意の事情聴取に続き、裏金事件では議員個人として初めて強制捜査を受けた池田議員。去年12月から一向に公の場に姿を見せない「雲隠れ」の状態が続いています。
この年末年始も「年末年始の行事等への出席につきましては、主催者並びに関係者の皆様へのご迷惑をお掛けすることがないよう、自粛させていただくことと致しました」と関係者にFAXを送ったきりです。
これに対して、地元の支援者は…。
池田議員の支援者(12月27日):
「秘書が応対せなダメ。分からんなりにも。だけどこういう形になったらもう終わり。『こんな政治家なの?』『秘書もそんなふう?』って長年やってきて」
池田議員の会計責任者を務める秘書の男性を直撃取材しましたが、問いかけに何も答えることはありませんでした。
池田議員と連絡が取れないのは、自民党愛知県連も同じです。
自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員:
「(池田議員)本人からまだ連絡はないというのが現状であります。我々政治家に対する国民の皆さま方の信頼が失墜したということは実感いたしております。国民の皆さま方から信頼されるような行動を、我々政治家一人一人がとっていかなければならない、そういう年だと思っております」