今回の豊田自動織機の不正を受けて、トヨタ自動車は国内外で販売しているディーゼル車10車種を出荷停止としました。

 出荷停止した車種の中には、人気の「ランドクルーザー300」や、街中でもよく見かける「ハイエース」などが対象となっています。

 このところトヨタグループでは不正の発覚が相次いでいます。2022年には、『日野自動車』で排ガスや燃費のデータの改ざんが発覚しました。

 23年3月には、『豊田自動織機』でフォークリフトのエンジンをめぐる不正が明らかになりました。

 そして23年12月には、100%子会社の『ダイハツ』で安全性を確認するための衝突試験などで、新たに174件の不正が行われていたことが判明しました。

【動画で見る】ランクル300も…エンジン巡る不正でトヨタがディーゼル車10車種出荷停止 豊田会長「創業の原点見失った」

 相次ぐ不正に、豊田章男会長は30日の会見で「創業の原点を見失ってしまった」と発言しました。

 その原点とは「多くの人をもっと幸せにするために、もっといいものを作ること」で、ここに立ち返らなければいけないと強調しました。そして「私自身が責任者として、グループの変革をリードしていく」と決意を示しました。

 今後、信頼回復へどう舵取りをするのか注目されます。