“入場料”払って入る書店『文喫』国内3店舗目が名古屋の中日ビルに 様々な目的の客受け入れ本の需要引き出す
名古屋市中区の「中日ビル」は、4月23日に全面開業します。地上33階、地下5階の新しい中日ビルはホテルや多目的ホールのほか、商業スペースには合計93のテナントが入り、そのうち3分の1にあたる31が名古屋初のテナントです。
飲食店では、若者に人気の「ブルーボトルコーヒー」や、中華そばの「マルチューラーメン」。
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シンガポールで有名な高級紅茶の「TWG Tea(ティーダブリュージー ティー)」など、海外製品の扱いも豊富です。
名古屋「初」のテナントとしては、今の時代にあえてアナログの「フェイスレコード」も話題です。
そして、出版社から書店に本を卸す会社「日本出版販売」が新しく立ち上げた書店もあります。書店の「文喫(ぶんきつ)」はこれまで、東京の六本木と福岡の天神に展開していて、名古屋が3店舗目になります。
文喫のプロジェクトマネージャー、棚橋美穂さんによると、「書店経営が厳しい中、新しい本屋の形、未来に残せる場所を作りたい」という思いで作ったといいます。
中日ビルの文喫の店舗はテニスコート4面分の約370坪あります。出版業界の社員が選んだ約3万冊が並び、自由に読んだり買ったりできるということですが、最大の特徴が「入場料を払う」ということです。名古屋店の料金はまだ非公開(2024年1月19日時点)ですが、六本木店の場合は平日1650円、土日2530円となっています。
決して安くない金額ですが、勉強や仕事もできる一人用の席があったり、喫茶店のような空間もあるということで、東京や福岡のお店では様々な目的で利用されています。営業時間中は時間制限なく1日中いることができ、コーヒーやお茶などドリンクの一部が飲み放題ということもあって、本が好きな人にとっては「コスパがいい」という声もあります。
本に関心がない人も「せっかく入場料を払ったんだから」と本を読む人もいるということで、これを新たな本の需要に結びつけるのも文喫の狙いだといいます。
東京や福岡では、入場制限がかかるほど人気の日もあるということです。
2024年1月19日放送