2024年4月3日、宮崎県宮崎市の大学のグラウンドで「落雷」による事故があり、高校生18人が救急搬送されました。現場近くにいた人によると「予兆のない落雷」だったということです。

 雷から身を守るために、知っておくべき雷の特徴があります。「雷は高いところに落ちるのか」「金属を身に着けていると危ないのか」など、3つの例を挙げました。

 1つめは「高いものと低いもの どちらが落雷の危険性が高いのか」です。

「電力中央研究所」の実験映像では、人に見立てた背の高いマネキンと低いマネキンを使って、どちらに落ちるか調べました。結果は高い方に落ちました。

【動画で見る】高い木の下への避難は安全?実験映像でよくわかる『雷の特徴』 身に着けた金属の有無と危険性とは無関係

 雷は高いところに落ちやすいため、今回事故があったようなグラウンドなど、周りに高いものがない場所は、人に落ちる危険が高いので注意が必要です。

 2つ目はアクセサリーや腕時計など、金属を身につけているのとつけていないのではどちらの方が危険かを調べています。

 実験映像では、1回目は金属なしに落ちました。ただ、2回目は金属ありに落ちました。何度やってもバラバラで、金属の有り無しは関係ないといえます。

 また、ゴム長靴やレインコートなど、電気を通しにくい素材のものを身につけていたとしても効果はありません。

 3つ目は、雷が落ちてきそうな時や大雨の時、高い木の下に避難するのは安全かどうかです。

 映像では木から人に雷が飛んでます。木よりも人の方が電気を通しやすいため、木から人に雷が飛び移る「側撃」の恐れがあるということです。

 同じように、木造の家の軒下や公園にある東屋なども側撃が起こる可能性があるので、建物の中に避難することが大切です。