女性職員らへのセクハラ行為が認定された岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)が25日、辞職願を提出しました。その後の会見では「裸の王様だった」と振り返りました。

 岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)は25日朝、議長に辞職願を提出しました。

 岡崎町長は2023年7月、女性職員らからセクハラで告発されました。4月24日に公表された第三者委員会の調査報告書では、延べ15人に「キスをしようと顔を近づける」「町長室で下半身を触る」などのセクハラ行為が認定され、「辞職相当」の意見が付けられていました。

【動画で見る】セクハラで岐阜・池田町長が辞職願を提出 告発した女性職員ら「役場の風潮が根強くすぐ改善は期待できない」

 25日の会見では、セクハラについて下半身を触ったことは否定したものの、手や腕を触ったことや後ろから抱きついたことなどは認めました。

岡崎町長:
「手を握ったり、二の腕を触ったことは覚えています。家族、妻を含めて『大変残念や』と。『あんたは裸の王様や』とはっきり言われました。特に、独り善がり、裸の王様だったんじゃないかと、そんな思いを昨晩考えていた」

 そして、裸の王様だった、と反省の言葉を述べました。

池田町民:
「どういう経緯でそうなったかわかりませんけど残念ですね」
「そんな悪いようなことする人に見えなかったけど、何回か(選挙に)出ているとああいうことになるんじゃないの」
「町長の器じゃないかもしれない」

 告発した女性職員らは24日夜、会見で「辞職は当然の判断」とする一方、「セクハラを許してきた役場の風潮が根強く、辞職ですぐに改善は期待できない」と厳しい意見を述べました。

 岡崎町長は会見後、町長室で荷物を整理していました。

Q.未練や後悔は?
「ないといったらウソや。あと2年半任期あるわけできちんとやり遂げたかったけど、自分のまいた種ですからなんともならん」

 そして、自らの反省も込め、次のような言葉も…。

岡崎町長:
「新しい人を選んでもらって、職員一丸となって そういうことも吸い上げられるような新しい体制でやってもらいたい」

 岡崎町長は26日、辞職が正式に認められる見通しです。