北陸新幹線の敦賀延伸で話題に…国の基本計画の“北陸・中京新幹線”構想 専門家「滋賀県の動向がポイント」
北陸新幹線は2024年3月16日、石川県の金沢駅から福井県の敦賀駅までのおよそ125キロが新たに開業しましたが、インターネットでは「北陸・中京新幹線」という言葉が話題になりました。
■1973年の基本計画に盛り込まれた「北陸・中京新幹線」構想
鉄道に詳しい旅行総合研究所「タビリス」の鎌倉淳(かまくら・じゅん)さんによりますと「北陸・中京新幹線」とは、「福井県の敦賀市から名古屋市に至る新幹線計画」のことで1973年「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」に盛り込まれました。国交省のHPにも記載がありました。
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計画において具体的なルートは示されていませんが、滋賀県が行った北陸新幹線延伸のルート検討を参考にすると「敦賀から米原を経由して名古屋」というルートができた場合、名古屋-金沢間が1時間7分に短縮されると試算されています。
ただ現状は、北陸新幹線は敦賀から新大阪への延伸が決まっていて「北陸・中京新幹線」構想は、全く具体化していません。
2017年に行われた「中部圏知事会議」で、当時の福井県知事が整備の必要性を訴えましたが、主だった動きはないそうです。
鎌倉さんによりますと「北陸・中京新幹線」が通過する滋賀県の動向がポイントということですが、建設費の負担などの課題が大きく、見通しは明るいとは言えないと話しています。
2024年3月22日放送