レトロ遊園地として親しまれている名古屋市中区の松坂屋名古屋店の「屋上遊園」は、2024年5月13日の営業を最後にリニューアルのため一時休園します。休園を前に多くの人が訪れています。

 松坂屋名古屋店本館8階の「屋上遊園」。屋上約1300平方mに、キャラクターの乗り物やゲーム機など、レトロな遊具70点ほどが並んでいます。

 約100年にわたり子供たちに親しまれてきましたが、5月13日の営業を最後にリニューアルのため一時休園します。

【動画で見る】レトロな遊具並ぶ…約100年続く松坂屋名古屋店『屋上遊園』リニューアル工事を前に“親子3世代”の客目立つ

 目立つのは、親子3世代で遊ぶ人たちです。

60代女性:
「2人でよく来ていたんですよ。娘が小さい時にここでよく遊んでいて。(娘の)出産とかいろいろなことがあって来られなかったんですけど、まだあると思って。この昔の懐かしいのがいいなと思って。何十年ぶりかに来たらおじさんがまだいた」

娘の30代女性:
「小学生の頃はここに来て、お金をもらって好きなのをやるのが楽しくて」

 30年以上この場所で、子供たちの遊ぶ姿を見守ってきた田中国彦さん(70)。2年前からは妻のゆみ子さん(69)も手伝っています。

松坂屋名古屋店屋上プレイランドの田中国彦所長:
「100円200円で全部乗れるからいい。じいちゃんでもお金をちょっと出せば孫を喜ばせてあげられる」

妻のゆみ子さん:
「昔はあったけど、今はもうここしかない」

田中国彦所長:
「だいぶ昔の機械もたくさんあるから、子供が少なくなった分、色々減りますわね」

 36年前のゴールデンウィークの様子は今と違い、多くの子供たちで賑わっていました。

 戦前は「コドモノクニ」と呼ばれ、昭和20年代には電気バスが走り、昭和30年代には猿が。ホロホロチョウ等もこの場所で見ることができました。

 大規模改修は46年ぶりで、来週で一時休園することから。このゴールデンウィークには例年の3倍の1日300人ほどが訪れているといいます。

田中国彦所長:
「もう少しきれいになれば、お客さんも増えてくると思いますし」

妻のゆみ子さん:
「リニューアルというと楽しみというのもある」

 屋上遊園は5月13日の営業を最後に、2025年春のリニューアルオープンに向けて一時休園します。