子供の心境は「ジェットコースターのよう」GW明けに増える不登校の相談 子供に“待った”かけるタイミングは
この時期、環境の変化によって起こる心身の不調を指す「五月病」は大人だけでなく、子供も注意が必要です。不登校の子供の支援などをしている専門家に話を聞きました。
話を聞いた「不登校ジャーナリスト」の石井しこうさんは、自身も不登校の経験があり、そういった子供の支援などをしています。
石井さんによりますと、GW明けは夏休み明けと並んで不登校の相談が増える時期といいます。
主に2つのケースが多く「4月から新年度で環境が変わり苦しくなる」「そもそも無理をして学校に行っていた子が1カ月程は我慢できたが、連休明けで行けなくなる」ということです。
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GW明けに増える理由については「子供が学校が辛かったことを長期の休みで振り返ってしまい、連休が明けでまた苦しい日々が始まると思ってしまう」と説明しています。
こうした子供たちの心境について石井さんは「ジェットコースターでどんどん頂上に上がっていって、下に落ちる直前のような感じ」としています。
こうした子供の変化については注意が必要なサインがあります。体調不良を訴える、5月に運動会がある小学校もありますが、そうした行事の後に登校できなくなる、手洗いなど特定の行動について異常にこだわりが強くなるといった変化に注意が必要と話しています。
石井さんは特に学校が始まった「きょうから3日間は特に子供を気にかけて!」と指摘します。
子供が心身の不調を訴えるのが増えるのが、GW明けの7日から3日間で、特に子供の表情をよく見てあげるようにする必要があるといいます。
連休明け初日は面倒くさそうにしていても、次第に楽しくなっていく子もいるそうですが、3日目になっても辛そうにしているなど、状況がよくならない場合は「待った」をかけてあげることが大切としています。
具体的には、「休ませる」ことが必要です。一旦立ち止まって休むことで、体調不良や不安がなくなるケースが多いといいます。
親としては学校を休ませることを不安に思うかもしれませんが、悩んだ場合について石井さんは「チェックリスト」を紹介しています。
石井さんや医師などが制作した「学校休んだほうがいいよチェックリスト」で、LINEで子供の様子など20項目の質問に回答すると判断してくれます。