愛知県あま市のドラッグストアで5月20日、500点以上の化粧品が盗まれる窃盗事件がありました。わずか7分の犯行を、店の防犯カメラが捉えていました。

 あま市の「ゲンキー七宝下之森店」で5月20日未明、フードをかぶった不審な4人組が現れました。バールのようなもので自動ドアをこじあけようとしているようです。

 両サイドから2人が力ずくで開けようとしますが、ドアはびくともせず、最後はガラスを叩き割って中に入っていきました。

【動画で見る】不審な4人組による一部始終映る…ドラッグストアで化粧品等の窃盗被害 チェーン5店舗で相次ぎ計500万円程か

 見張り役1人を残して侵入した3人は、小走りで化粧品コーナーへ行き、持っていたバッグにどんどん商品を詰め込みます。

 パンパンになったバッグを抱えて入り口まで走ると、見張り役の1人に手渡しました。店を立ち去るかと思いきや、もう一度棚の前で立ち止まり、盗むものがないか物色するような様子も。

 停めてあった車で逃走するまで、わずか7分の出来事でした。

 店は27日になっても、盗まれた商品の補充が追い付かず、空になっている棚もありました。

ゲンキー七宝下之森店の店長:
「ケースをまるごと袋にガサッと入れ込む形で、もう手当たり次第に。こことかも、たぶん取られたときに落とされて割れてしまっていたりですとか」

 店によりますと、盗まれたのは比較的高価な1点数千円ほどの化粧水や乳液、ファンデーションなどで、あわせて約570点で被害総額は約170万円だということです。

 被害はこの店だけに留まらず、この事件の1時間ほど前には、隣の岐阜県海津市の「南濃店」でも、化粧品約75万円分が盗まれていました。

 さらに、その5日後の5月25日には、愛知県扶桑町の「柏森店」など計3店舗で同様の被害が相次ぎました。

 5つの店舗を合わせた被害の総額は500万円ほどに上るとみられています。

ゲンキー七宝下之森店の店長:
「まさか自分の店で起きるなんて思ってもいなかったので。こんなに取られてしまうとさすがに…。返してくれるといいんですけれども」

 それぞれの店は被害届を提出し、警察が窃盗事件として捜査をしています。