「最後まで鳴らず怖い…」なぜ“緊急地震速報が鳴らないスマホ”があったのか 専門家が指摘する『組合せ』
3日朝、石川県で最大震度5強を観測する地震がありました。震度2の名古屋でもスマートフォンに緊急地震速報が届きましたが、中には届かなった人もいました。一体なぜなのか、専門家に聞きました。
3日朝、石川県で最大震度5強を観測する地震があり、東海地方でも、岐阜県高山市や飛騨市、名古屋市瑞穂区や南区などで震度2の揺れを観測しました。
今回、東海地方にも緊急地震速報が発表されていますが、どのように知ったのかを聞くと、ほとんどの人がスマートフォンで緊急地震速報を知ったといいます。
60代男性:
「寝ていたけど横に携帯を置いていて、えらいけたたましく鳴った」
フランス人観光客:
「私と祖母の携帯で自動的に通知を受けとった」
中には、緊急地震速報が鳴らなかったという人もいました。
滋賀から来た20代女性:
「鳴っていないです。滋賀県で揺れた時に鳴りましたね。ちょっと怖いです」
60代女性:
「テレビの音で。スマホが珍しく鳴らなかったんですよね。普通は鳴るはずなんですけど、結局最後まで鳴らなかったので、怖いねって。設定はしてあるんですけど、どうしてかちょっと…」
なぜ鳴らなかったのかを、専門家に聞きました。
携帯電話ジャーナリストの石川温さん:
「基本的には全ての携帯電話で鳴るようになっています。一方で携帯電話会社のラインナップにないもの、家電量販店で買えるスマートフォンと携帯電話会社の組み合わせによっては、必ずしも鳴るといった保証ができないということがあると思います」
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石川さんによると、契約している携帯電話会社が取り扱っていない機種を使っている場合や、通信環境が不安定な場合などでも、緊急地震速報を受信しない場合があるといいます。
こうした場合に備え、緊急地震速報に対応したアプリを入れておくのもオススメです。
専門家は、南海トラフ巨大地震に備え、緊急地震速報を活用してほしいと話します。
名古屋大学の福和伸夫名誉教授:
「緊急地震速報は地震が起き始めた瞬間にマグニチュードを推定しますから、マグニチュードがどこまで大きくなるか分からない時点での情報なんですね。今回は想定よりも小さな揺れでしたけれども、想定よりも大きな揺れになる可能性も十分にありますから、緊急地震速報が出た時には必ず適切な対応行動をとっていただきたいと思います」